国内 2016.01.06

帝京大、大学選手権V7に向け真打ち登場! HO坂手主将が怪我から復帰へ

帝京大、大学選手権V7に向け真打ち登場! HO坂手主将が怪我から復帰へ
帝京大の大黒柱、坂手淳史(撮影:松本かおり)
 大学選手権6連覇中の帝京大は1月5日、10日の同決勝戦に向け本格始動した。約1時間のミーティングで対戦する東海大への対策方法を共有。グラウンドで約40分程度の軽い練習をおこなった。2日の準決勝(対 大東大/○68-33/東京・秩父宮ラグビー場)を左腕の怪我で欠場したHO坂手淳史主将は、治療の末にこの日からチームへ合流した。「準決勝の時期にこのチームに携われなかったのは申し訳なかった。決勝は全員を鼓舞して、そして笑顔になりたいなと思います」と意気込んだ。
 岩出雅之監督は、相手の東海大の強みについて「スクラムとモール。ブレイクダウン(肉弾戦)も、頑張る。そこは、戦わないといけない」と話すも、言葉を重ねるほどに強い自信を覗かせる。「スカッとした勝ち方、したいですね」。今季、合計2度の対外試合をおこなってきた東海大陣営が自軍への研究を進めているとの旨を伝え聞き、「我々が分析を超えた戦いをできたら面白い」と笑った。
 ルーキーイヤーからレギュラー格のSO松田力也が3度目の決勝戦に向け「自分がしてもらったように、1年生にのびのびプレーさせることが役割。自分のゲームメイクをしたい」と話すなか、新人ながら大会通算トライ記録更新(12)に王手をかけるWTB竹山晃暉は、こう重ねていた。
「自分自身のなかでは1年間やってきたことを出すだけ。圧倒。帝京大らしくやっていきたいです。ラッキーセブンで終われるように。また、(国内最高峰のトップリーグ王者と激突する)日本選手権(1月31日/秩父宮)にもつながるようなゲームをしたいです」
 一方、大学選手権セカンドステージの中大戦(2015年12月27日/○105-0/秩父宮)で左腕を怪我したHO坂手主将は、「不安はないです。怪我をしているのは自分のせいで、治してくれたスタッフ、いない間にチームをまとめてくれた4年生には感謝しています。あとは僕が先頭に立つ番です。万全にするのは気持ち次第なので、爆発して、チームの強みを爆発させたい」。東海大が得意とするスクラムに対しても、最前列中央の選手としてイメージはしていよう。7月の練習試合で押し込まれた相手のPR平野翔平について聞かれ、「そうですね。いろいろなことをやっていきたいとは思っています」と含みを持たせる。
「東海大さんはここに来てFWの強みを多く出そうとしている。そこは帝京大の強みでもある」
 岩出監督は、主将の起用について「出す方向でいる。あとはどんな起用法か…。いろんなパターンを考えています」と胸中を明かす。10日のファイナルは秩父宮で14時、キックオフ。
(文:向 風見也)

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