国内
2015.11.12
ヘスケスはこの先もジャパン定着狙う! 「W杯は驚くほどに楽しい」
W杯サモア戦での日本代表WTBカーン・ヘスケス(撮影:松本かおり)
日本代表としてラグビーワールドカップ・イングランド大会(9〜10月)のプールB・全4試合に途中出場したWTBカーン・ヘスケスが、今後の代表入りへも意欲を示した。
9月19日、ブライトンコミュニティースタジアム。過去2回優勝の南アフリカ代表との初戦で、ノーサイド直前に逆転トライを決めた。敵陣ゴール前左中間でパスを受け取るや、相手のJP・ピーターセンのタックルを受けながらも直進。身長178センチ、体重98キロの弾丸ランナーが、持ち前の突進力を活かしたのだ。
34-32。ジャパンの大会24年ぶりの白星をもたらし、直後の取材エリアでは「ベリー、ベリーハッピー!」と白い歯を覗かせた。
帰国後は冗談を交え、こんなふうに振り返った。
「(自分にとってのW杯は)驚くほどに楽しい大会でした。メンタルが高まって、ハートが熱くなりました。エディーさん(ジョーンズ ヘッドコーチ)のトレーニング(1日3、4部練習が当たり前だった)はとてもハードで、もうやりたくないけれどね」
現在は国内所属先の宗像サニックスへ戻っている。日本最高峰トップリーグ(TL)への昇格をかけ、トップキュウシュウAリーグに参戦中だ。現在の目標を「TLに向けてチャレンジしたい」とする一方、この先も世界を見据える。今後も代表入りを目指すかと聞かれ、「はい。そうなりたいです」と即答した30歳。4年後のW杯日本大会時は、34歳となっている。
(文:向 風見也)