最多優勝誇るクルセーダーズ強し! スーパーラグビー準決勝進出
スーパーラグビーのプレーオフ1回戦「クルセーダーズ対シャークス」戦が25日、ニュージーランドのネルソンで行われ、36−8で勝利したクルセーダーズが準決勝進出を決めた。
前半早々、クルセーダーズがSOダン・カーターのペナルティゴール(PG)で先制する。しかし、アウェー戦で早めに主導権を奪い返したいシャークス(南アフリカ)は11分、SHシャルル・マクラウドが流れを変えた。自陣22メートル付近でのラインアウト後、昨年末に代表入りを果たしたマクラウドが相手ディフェンスのスキを突いてブレイクスルーに成功すると、相手陣内10メートルでサポートに走っていたFLキーガン・ダニエルにパス、ダニエルがゴール前まで前進し、最後はNO8ヴィレム・アルベルツが押し込んで逆転トライを決めた。シャークスはその後、FW陣のラックでの強さが光り、ホームチームにしっかり食らいついていく。
しかし前半31分、クルセーダーズのCTBソニー=ビル・ウィリアムズがトライを挙げると、会場のムードは一変。シャークス陣22メートル内の相手ボールスクラムでターンオーバーに成功したクルセーダーズは、パスの乱れで速攻とはならなかったものの、故障から5週間ぶりに復帰したWTBショーン・マイトランドが鮮やかなステップでシャークスのディフェンスを切り裂き、ウィリアムズのトライを演出した。その後、PGで加点したクルセーダーズが13−5とリードして、前半終了。
ラスト40分間の戦いは、互いにPGを1本ずつ決めたあと、後半10分、クルセーダーズのNO8キアラン・リードがインターセプトトライでチームに勢いをつけた。ニュージーランド・カンファレス1位(総合3位)の赤黒軍は、相手陣内で優位に攻撃を重ねる場面が続き、SOカーターがさらにPG2本成功で点差を広げる。試合終了間際にはPRベン・フランクスにもトライが生まれ、結局、クルセーダーズが36−8で勝利を収めた。
クルセーダーズは2001年大会の10位を除けば、1998年以降はすべて準決勝進出を果たしてきたスーパーラグビーの巧者。優勝7回、準優勝2回。レギュラーシーズン4位から頂点に立ったこともあり、プレーオフでは圧倒的強さを誇る。
準決勝は7月2日に行われる予定で、第1試合はレギュラーシーズン総合1位のレッズ(オーストラリア)がブルーズ(ニュージーランド)と対戦。第2試合では、総合2位(南アフリカ・カンファレンス1位)のストーマーズがクルセーダーズと激突する。