日本代表でバージョンアップ。明大・利川桐生が大学選手権決勝へ「再確認」したいこと。
勝っても満足していない。
明大ラグビー部4年で副将の利川桐生は、1月2日に東京・国立競技場であった大学選手権の準決勝を冷静に振り返る。
序盤に伊藤龍之介の突破などが冴えて37-19で勝利も、20点リードの後半に12失点と追い上げられたため気を引き締めていた。
「自分たちのラグビーを出せた部分もありましたけど、相手に差し込まれる時間帯もありました。これが選手権かなと。(中盤以降は)決勝がちらついたのかもしれないですけど、全然、厳しいディフェンスができなかった。1年間こだわってきたことは変わらない。それを(ファイナルへ)もう1回、メンバー全員で再認識したいです」
身長181センチ、体重104キロの22歳。闘志むき出しの姿勢と激しいコンタクトが魅力だ。
3年時には日本代表に帯同し、その時の主将だったリーチ マイケルの姿に感銘を受けた。
「リーチさんはストレッチなどにかける時間が長く、チームのことをよく理解していました。練習中のコミュニケーションの取り方ひとつでも勉強になりました」
かつ、トップレベルの環境を生き抜くためのライフハックを発見。新たな習慣を作った。
「最初のほうは、サイン(組織的な動きの合図)を頭の中で覚えて練習に取り組んでいたのですけど、手首に巻いたテーピングにサインを書いてみたら、不安がなくなりました。(トレーニングの最中に)サインを考えることへ割く時間が減り、もっと他のプレーに集中できるようになりました。これはいまもやっています」
明大に戻ってからはしばらく故障に泣いたが、ラストイヤーにリーダーとなればハイパフォーマンスを披露。
チームは加盟する関東大学対抗戦Aで序盤やや低調も、11月2日の慶大戦で24-22と辛勝したのを機に覚醒した。
様々な規模のミーティングを増やし、それぞれの当事者意識を高めた。戦術に沿って一枚岩となったことで、全国でも上位を争う帝京大、早大を順に下し、5年ぶりに対抗戦を制した。
いまも概ねその流れに沿い、ラストスパートをかける。
「1年間やってきたことが決勝進出という形になりましたが、自分たちが目標としているのは選手権優勝、奪還です」
11日、国立での頂上決戦では早大とぶつかる。直近の対戦で勝った相手だが、利川は「早大さんはリベンジに燃えている」と警戒する。
「もうひと段階、引き締めないと。決勝では、自分たちが想像してない早大さんが来ると思います。そこについてはリーダーとして、(心身の)準備をしていきます」
勝負の本質がわかるから、油断などできるはずがない。

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