【リーグワン】クボタスピアーズ船橋・東京ベイがコベルコ神戸スティーラーズとのシーソーゲームを制す。
■リーグワンD1第1節
・12月13日@ノエビアスタジアム神戸(兵庫)
【S東京ベイ 33−28 神戸S】
ノエビアスタジアム神戸に2万207人を集めた、コベルコ神戸スティーラーズ×クボタスピアーズ船橋・東京ベイの開幕戦。
グラウンドではその大声援に応えるような熱い試合が展開され、スピアーズが33-28の僅差でホストのスティーラーズを破った。
最初の20分を制したのはスティーラーズだ。
SH日和佐篤の速攻などで長く敵陣でアタック時間を確保した。スピアーズの粘り強いディフェンスにトライラインを割ることこそできなかったが、15分に22メートル線付近でPKを獲得。SO李承信がPGを決めた。
その3分後にも相手の反則を3点に変える。敵陣10メートル線右中間から40メートル超のショットを沈めた。
しかし、21分にペナルティを起点にWTB根塚洸雅のトライを許すと、以降も反則を重ねて32分にはPGで6-8と逆転された。
前半の終盤にはSO李が果敢にPGを選択して再びリードするも、互いにキックオフのキャッチミスからトライを挙げ、スコアは16-15と僅差のままハーフタイムを迎えた。
後半も激しい攻防は続き、立ち上がりから交互にスコアを重ねる。3分にスピアーズがPGで18-16と二度目のリードを奪うと、その3分後に今度はスティーラーズがトライを挙げた。
途中出場のFLアーディ・サベアがいきなりの好走を見せ、CTBアントン・レイナーレブラウンの飛ばしパスを受けたWTB植田和磨が右サイドを走り切った。
21-18。三たびスティーラーズがリードするも、その後は決定力の差が如実に出た。
スピアーズはLOアキラ・イエレミアが20分間のレッドカードを受けたが、自陣からでもモールを組んだり、裏のスペースをキックで狙うなど賢く対応。敵陣に入れば確実にスコアできた。
16分に同点のPG、22分にはモールを押し込む。28-21とし、一時は同点に追いつかれたが、30分にWTB木田晴斗が2トライ目を挙げた。
一方、28-33と5点差を追うスティーラーズは終盤のここぞの場面でミスを重ねた。
敵陣ゴール前でのラインアウトはスローワーとジャンパーの息が合わず、直後にFB松永貫汰のラインブレイクで得た好機もトライライン直前でパスが繋がらなかった。
最後はスクラムを押し込まれて自陣での攻防を強いられノーサイド。リーグワンとなってからチーム史上最多の観客を集めたホストゲームでの勝利はならず、同カードは7連敗となった。
スティーラーズ、デイブ・レニーHCは「フラストレーションの溜まる結果でした」と切り出し、「特に後半の30分間でクボタの方が上手くボールをコントロールして大事な瞬間に良いパフォーマンスを発揮していた」と敗因を語った。
スピアーズのフラン・ルディケHCは「リーグワンはタフで誇れるリーグになっている」と僅差で勝利を得た体感を語り、「大事な場面でハードワークし小さな勝利を積み重ねることができた」と選手たちを称えた。



