ラグビーを持続可能な環境に。「GREEN×EXPO」と連携協定締結。2026年夏のテストマッチ開催プランも示す。
日本ラグビー協会と一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)および「GREEN×EXPO 2027」を開催・運営する公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会は11月28日、3者が共に持続可能な社会環境づくりを目指す包括連携協定を結び、秩父宮ラグビー場で締結式をおこなった。
天候や気温、グラウンドの芝の状態など自然環境の影響を大きく受ける屋外スポーツであるラグビーの競技団体である日本協会とJRLOが、2027年に旧上瀬谷通信施設(横浜市)で開催されるGREEN×EXPO 2027のテーマ「幸せを創る明日の風景」の理念に賛同し、本連携協定を締結した。
環境サステイナビリティを推進するための施策の一つとして、日本協会発足100周年を迎える2026年に日本ラグビーのエンブレムである桜をGREEN×EXPO 2027会場敷地内に植樹するレガシープログラムを実施するという。
締結式終了後、日本協会の土田雅人会長はエディー・ジョーンズHCが指揮する日本代表についてコメント。23-24で敗れたウエールズ戦(11月15日・カーディフ)について「最後逆転されて負けましたけど、着実に力を付けているのは間違いないです」とチームの進歩を評価した。
2026年は新国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」に参戦し、7月は4日にイタリア、11日にアイルランド、18日にフランスと対戦する。一部の試合は高温の日本国内でおこなわれることが発表されているが、今年同時期に北九州と神戸でおこなわれたウエールズ戦では、観客が熱中症になるなど運営上の課題が生じていた。
8月のオーストラリア代表2連戦では、8日に日本国内でのテストマッチが予定されている。本協定の意義にも関わる夏場の過酷な環境下での試合開催について、土田会長は「選手だけじゃなくてお客様のことを考えると、やはりナイターしかない。もしくは屋根付きのところでやる」という考えを示した。ネーションズチャンピオンシップは「2試合が日本、1試合がオーストラリア」という試合会場の計画を述べ、「時間帯とか会場選びはしっかり考えなきゃいけない」と語った。



