矢崎由高[早大/FB]が日本代表欧州遠征から帰国後「早慶戦」に先発出場。厳しいコンディションの中でビッグゲイン連発。
日本代表ヨーロッパ遠征から11月17日に離脱し、所属する早稲田大学の活動に戻った矢崎由高が11月23日の関東大学対抗戦Aグループ・慶應義塾大学戦にFBで先発出場。後半11分までプレーした。
ボールキャリー時は推進力のあるランを披露、コンタクト後も力強いドライブでゲインを稼いだ。前半11分台には右サイドでビッグゲイン、左サイドでNO8粟飯原謙がフィニッシュしたトライの起点となった。
慶大戦で早大の太田尾竜彦監督は、矢崎が不在のチームでFBを担ってきた植木太一をコンディションを考慮し欠場させた。太田尾監督曰く、矢崎にも「当然、疲れはあった」が、帰国後の状況とフィットネスを見て、先発に抜擢した事情を明かした。
「『インターナショナルなプレーヤーは、こういう状況も乗り越えていかなければならない』という話を僕以外のスタッフもしてくれて。(矢崎)本人も自覚を持ってやってくれました」
厳しいコンディションながら、フィールドで“違い”を見せつけた矢崎は試合後、早慶戦へ臨んだマインドについて「試合に出る以上、自分のパフォーマンスにはしっかりと責任を持たないといけないので。多分これからどこで、いつ試合することになっても出る以上は自分の中でしっかりしたした準備をしないといけない感覚を持っています」と今後のキャリアも見据えた認識を語った。
約50分間のパフォーマンスについては「良いところもあれば、悪いところもあった」と振り返り、今後正確なレビューをするという。
早大はこの日の勝利で対抗戦の戦績を5勝1敗・勝ち点32とした。12月7日の「早明戦」は共に5勝同士の対戦で、早大は引き分け以上で対抗戦2連覇を確実にする。矢崎は2週間後の決戦に向け「しっかりチーム全体で準備をして、勝てればいいと思います」と意気込みを述べた。



