南アフリカ代表スプリングボクスが乱戦を制す。レッド1枚、イエロー4枚のアイルランドは規律に課題。
ラグビー日本代表 4週連続テストマッチ
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■キルター・ネーションズシリーズ
11月22日@アビバ・スタジアム(ダブリン)
【南アフリカ 24-13 アイルランド】
「キルター・ネーションズシリーズ」の第4週で、世界ランキング4位・アイルランド代表と同1位・南アフリカ代表“スプリングボクス”が激突。両チーム合計6枚のカードが入り乱れる荒れた試合を南アフリカが制した。
南アフリカは前半4分、左サイドへの素早いパス回しからFBダミアン・ヴィレムサが突破し先制トライをマークした。
追うアイルランドは19分のペナルティでショットを選択。SOサム・プレンダーガストのキックはポストに当たって外れるも、跳ね返りをキープしてLOタイグ・バーンがトライに持ち込んだ。しかしTMOでLOジェームズ・ライアンのヘッドコンタクトが確認されトライキャンセルに。このペナルティで受けたイエローカードは、バンカーレビューの末にレッドカードに格上げされることになる。
14人で耐えていたアイルランドだが、34分にディフェンスラインを抜けた南アフリカのSHコーバス・ライナーにトライ(G)を献上。このタイミングでSOサム・プレンダーガストがオフサイドでイエローカードをもらう。
13人となったアイルランドだが37分にラインアウトを起点にHOダン・シーハンが左中間に飛び込みトライ(G)、5点差に迫った。(7-12)
ところが前半終了間際の40分、SOジャック・クロウリーがラックから相手SHに手をかけるシニカルプレーでチーム2枚目のイエローカード。「20分レッド」で1人が戻ったものの、13人のアイルランドに圧力をかける南アフリカはトライライン前のスクラムで、PRアンドリュー・ポーターのコラプシングによるシンビンで3枚目のイエローカードを誘発。最終的にペナルティトライを奪い、19-7の南アフリカリードで折り返した。
後半、12人でスタートしたアイルランドは4分のPGで3点を返した。しかし直後の6分に南アフリカはセンタースクラムから右に展開、SOサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズルが突破してトライゾーンへ持ち込み5点を加える。(24-10)
アイルランドは16分にもPGを加えてビハインドを11点差に縮める。以降も南アフリカはテリトリーで圧倒し、22分にはアイルランド4枚目のイエローカードを誘発するも、得点は奪えない。
終盤にかけてはアイルランドが猛攻をかける。南アフリカは39分にイエローカードを出すも強固な守備で耐え忍びフルタイムに。アイルランド5枚、南アフリカ1枚のカードが出る荒れた試合を南アフリカが24-13で制した。



