第4子誕生のマキシ ファウルア、パワーアップ指摘にも「全然、満足はしていないです」。
ラグビー日本代表戦 4週連続WOWOWで!
11/2(日)午前0:45「日本vs南アフリカ」生中継
ファウルア・マキシからマキシ ファウルアになった。
今年6月までに日本国籍を取得し、ファーストネームとファミリーネームの表記の順番を変えた。
「嬉しかったですね。日本に来て数年くらい経ってから(目指していた)」
2012年にトンガから来日し、日本航空石川高、天理大に通った。‘19年より所属のクボタスピアーズ船橋・東京ベイでは、直近のシーズンで主将を務めた。勤勉なFW第3列として信頼される。
日本代表として得てきたキャップは20。学生時代の‘16年に初めて獲った。‘23年には、ワールドカップフランス大会のメンバー選考に絡んだ。
‘24年に発足のエディー・ジョーンズヘッドコーチ体制のジャパンでは、常時スコッドに名を連ねる。特に今年は、8~9月のパシフィック・ネーションズカップで躍動。コリジョンの強烈さが増したような。
もっとも当の28歳は、「全然、満足はしていないです。準備したところが試合に出たかなとは思っていますが」。謙遜さと貪欲さを短く表現したうえで、代表スタッフに課されたトレーニングが奏功したと認めた。
公式で「身長187センチ、体重112キロ」。その中身の変化をかすかに実感する。
「身体作りは意識しました。メニューをしっかりやって…。体重はほぼ変わっていないんですけど、(違いは)筋肉…ですかね」
人生の変化を味わう。10月からの大分、宮崎での合宿中、第4子となる男の子の誕生に備えてキャンプ地と住まいを往復した。トンガ人の妻の出産が近づくなか、3人いる子どもの面倒を見た。
ジョーンズに相談したら「もし落ち着いて、ラグビーができるようになったら(代表に)来て欲しい」と背中を押され、喜びの瞬間に立ち会った。
「自分がやれることをやる。家族のサポートを第一に…と。子どもも奥さんも元気にしているので、すごく幸せです」
チームは25日、東京・国立競技場でオーストラリア代表と対戦。戦前の世界ランクで6つ上回る7位の相手に15-19と迫った。週が明ければ都内で調整のうえ、29日以降に渡欧して現地時間11月1日の南アフリカ代表戦に臨む。
ロンドン・ウェンブリースタジアムにおけるワールドカップ2連覇中の強豪国とのバトルへ、マキシは高揚感を抱く。もちろん登録メンバー入りを狙う。
「勝ちに行く。世界トップの素晴らしいチームとやれる機会はなかなかない。(フィールドに立てば)チームに貢献できるように、身体、張って、頑張っていきたいです」
昨秋の活動期間中は上位国に大敗を重ね苦しんだが、いまは「日本は世界のどのチームにも通用するくらい強いことを(示す)」。進歩を証明したい。




