ワールドカップ
2011.06.21
元豪州代表FLフィル・ウォー 今季限りで引退 W杯出場に意欲
フィル・ウォー
オーストラリア代表としてテストマッチ79試合出場の経験を持つFLフィル・ウォー(ワラタス)が21日、今シーズン限りで現役を引退すると発表した。
ブレイクダウンでのボール争奪に強く、“ジャッカルの達人”と恐れられた小さな巨人は、2000年11月18日のイングランド戦で代表デビューを果たし、2003年に母国で開催されたワールドカップでは副キャプテンを務めた。同年、オーストラリアの年間最優秀選手に与えられる「ジョン・イールズ・メダル」を受賞。2009年6月のフランス戦を最後に代表からは遠ざかっているが、出場すれば自身にとって3大会目となる今年のワールドカップ参戦をあきらめておらず、ブーツを脱ぐのはそれ以降となる。
所属するワラタスではこれまで、チーム最多の135試合に出場(国内州代表大会含む)。2007年からはキャプテンに就任し、今年のスーパーラグビーでは太もも裏の故障に苦しんだものの、プレーオフ進出の重責を果たした。悲願の初優勝に向けて残すハードルは3つであり、今週24日に第1関門のブルーズ戦に挑む。
現在31歳のウォーは、選手引退後は実業家として新たな道を歩む予定で、将来の選択肢の一つとして、選手育成・指導などでラグビー界とかかわる可能性は十分考えられる。