「自分のやるべきことをやっただけです」。ピーター・ラピース・ラブスカフニ[クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/FL]
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決して驕らない。
ピーター・ラピース・ラブスカフニは、この日もそうだった。
5月18日、花園ラグビー場でおこなわれたプレーオフ準々決勝。
10-12と逆転された後半14分に登場、直後のキックオフですぐさま魅せた。
ゴール前から味方のタックラー4人を振り切って左サイドを駆ける、東京サンゴリアスのチェスリン・コルビの快走を止める。
世界的WTBに後ろから追いつき、両手でがっしりと掴み、倒した。
29分頃には強烈なタックルで相手を仰向けに。落球を誘った。
その間にスコアも17ー12とひっくり返し(最終スコア20-15)、クボタスピアーズ船橋・東京ベイの2季ぶりの4強進出に貢献した。
「スタートのメンバーがいい土台を作ってくれたと思います。ハードな試合でしたが、自分がチャンスをもらえたら目の前のことに丁寧にフォーカスしようと思っていました」
冒頭のファインプレーについては、「彼はフットワークの上手な選手ですが、自分のやるべきことをやっただけです」。
自身のパフォーマンスを振り返っても、謙虚な姿勢は変わらなかった。
「チームに貢献できたことはハッピー」としながら、「他の選手たちもチームに貢献できていた。お互いにチームをサポートしたい気持ちがありました」とした。
勝因のひとつとなった、スピアーズ自慢のボムスコッド(控えにFW6枚)。
背番号23のラピースがピッチに入った同時刻には、右PR為房慶次朗、LOルアン・ボタ、FLトゥパ・フィナウと4人が一斉に飛び出していた。
「(控えFW)6人のパワーもあったと思いますが、それもチームのエフォートです。23人だけでなく、スコッド全員のハードワーク。みんなが目標を達成したいと思っています。チームのおかげで勝てました」
過去には日本代表のキャプテンも務めた36歳。埼玉ワイルドナイツと争う準決勝でも、チームファーストを貫く。