国内 2025.03.23

日野剛志[静岡ブルーレヴズ/HO]が150キャップ達成。トライで勝利呼び込み「ほっとしています」

[ 木村大輔 ]
日野剛志[静岡ブルーレヴズ/HO]が150キャップ達成。トライで勝利呼び込み「ほっとしています」
花束を手に笑顔の日野剛志[静岡BR](撮影:木村大輔)

 NTTリーグワン ディビジョン1・静岡ブルーレヴズのHO日野剛志が3月22日の第12節・リコーブラックラムズ東京戦に後半14分から途中出場し、トップリーグ/リーグワン通算150試合出場を達成した。

 福岡・筑紫高、同志社大を経て2012年に当時トップリーグのヤマハ発動機ジュビロに入団した日野剛志は、2012-13シーズンの第1節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦に先発出場しトップリーグ初キャップを獲得した。以来13季を通して日本ラグビー最高峰の舞台に身を置いてきた35歳のワンクラブマンは、2025年3月22日に後半14分からの途中出場で節目の150試合のピッチに立った。

 ブルーレヴズのリードが徐々に縮まり、ブラックラムズのPGで4点差に迫られた直後のリスタート、敵陣の深い位置でキックオフの再獲得に成功したブルーレヴズは左サイドから中央にボールを展開。後半34分、今季途中に加入した初出場のSHサネレ・ノハンバのパスを受けた日野剛志は相手に体をぶつけながらトライゾーンに飛び込み、チームに勝利を引き寄せる値千金のトライを奪った。

 ブルーレヴズは31-25で勝利し、試合終了後には記念Tシャツを着た家族とチームメイトに祝福されるセレモニーが催され、来場したファンから温かい拍手を受けた。自身のメモリアルマッチで一際輝いた日野は、チームの勝利に安堵する言葉を第一に発した。

「150試合という節目の試合だったんですけど、チームとしてもプレーオフ進出を狙うにあたって負けられない試合が一戦一戦続いてるので、非常に苦しい試合ではあったんですけど、チームとして勝ちきれて率直にほっとしています」

「今シーズンは本当にチームが良い状態」と日野が語るように、リーグワン発足後3季連続で8位だったブルーレヴズは今季4位につけている。

「チームとして一試合一試合クロスゲームをものにして経験を積んで、プレーオフで勝ちきれるチームになれるようがんばっていきたいです」

 今季からレギュラーシーズン上位6チームが進出するプレーオフは現実的なステージになってきた。その場に立ち、より良い結果を残すため、これからもフルスロットルでチームを加速させる。

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