期待を力に。24回目の常翔啓光学園ラグビーカーニバル開催。
前校名の啓光学園時代を含め7回の全国制覇を誇る常翔啓光学園のラグビーカーニバルが6月7日、近隣のラグビースクール(RS)7校を招待して大阪府枚方市の同校グラウンドで開催された。
保護者、OB、関係者含め約1000人が参加。かき氷、焼きそば、フランクフルトの屋台や入試部の教員が在駐する入学説明ブースも設置され、盛り上がりを見せた。
午前9時からは枚方、寝屋川、交野、大阪中央、摂津、城陽、南京都RSによる交流戦。RS生によるゴールキックコンテストの後は、「高校3年対2年生」、そして「高校1年対OB」の2試合が組まれ、午後3時に終了した。15人の中学生は宿泊校外学習のため参加できなかった。
17人の3年と16人の2年で対戦した第1試合はトライ数12−0で3年が圧勝。15分ハーフ3本で行われた第2試合は38−31で22人の1年がOBを振り切った。
啓光学園を全国区に押し上げた2代前の監督、記虎敏和氏の時代に始まった企画は今回で24回目を迎えた。学校法人が変わったこともあり、4年のブランクがあったが、昨年復活。春シーズン中で有名卒業生の顔はなかったものの、OBはまた抜きのパスや揃って出るディフェンなど、「ケイコー」をほうふつとさせるプレーを披露した。
同校OBでもある川村圭希監督は話す。
「年に1回でも卒業して行った人たちが帰ってくる場所があればいいと思っています」
55人いる現役高校生は厳しい状況に置かれている。進学校化を目指す方針を受け、スポーツクラスが2年前に廃止された。
5月の府高校総体では順位決定戦で同志社香里に7−24で敗れた。戦績の高さによってABCと3段階に分かれる第95回全国高校大会(花園)府予選のシードから初めて漏れた。その中での今回のイベントだった。川村監督は言う。
「チームも自分も自信がない中でこれだけの人に集まってもらえた。これをチームの強化につなげていきたいです」
全国大会予選は9月。まだまだ高い注目度を励みに7年ぶりの冬の花園を目指す。
★写真=高校1年生(オレンジのジャージ)とOBの試合