ワールドカップ 2015.06.03

W杯で日本と激突するスコットランド 候補46名のなかに南ア出身の闘将

W杯で日本と激突するスコットランド 候補46名のなかに南ア出身の闘将

JS

豊かなあごひげだけでなく、突進力も目を引く南ア出身のジョシュ・ストラウス
(Photo: Getty Images)

 今秋開催のラグビーワールドカップでベスト8入りを狙う日本代表が、なんとしても倒したい相手、スコットランド代表の、トレーニングスコッド46名が6月2日に発表された。

 スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリアのプロクラブ(地域代表)が競う「プロ12」で、スコットランド勢として初優勝を遂げたグラスゴー・ウォーリアーズからは約半分の22名が選出。
 そのなかで最も注目なのが、南アフリカ出身で、スーパーラグビーのライオンズで主将を務めていたFL/NO8ジョシュ・ストラウスだ。2012年に海を渡ったこの男は、3年間継続居住による代表資格を得るのが、ワールドカップ日本代表戦(9月23日)の4日前。スコットランド代表にとっては日本戦が最初の試合であり、ワールドカップ出場を夢見ていたハードワーカーの存在は要注意となる。

 同じ南ア出身で、チーターズなどで活躍したタイトヘッドプロップのWP・ネルも、8人いるノンキャッププレーヤーのひとりだ。

 ワールドカップ経験者はわずか9人。かつて主将を務めたバックローワーのケリー・ブラウンは入っていない。一方で、代表から約2年間離れていたFLジョン・バークレーは、所属チームでのパフォーマンスがヴァーン・コッター代表ヘッドコーチに評価され、チャンスを与えられた。
 バークレー、WTBショーン・ラモント、SHクリス・カシター、LOジム・ハミルトン、HOロス・フォード、PRアラスデア・ディッキンソンは、3大会目のワールドカップ出場をめざす。
 2011年大会のメンバーであるSOローリー・ジャクソンは、故障していたひざが回復し、約1年ぶりにナショナルチームに戻ってきた。

 2013年のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに選出された4選手、FBスチュアート・ホッグ、WTBショーン・マイトランド、LOリッチー・グレイ、PRライアン・グラントもスコットランド代表の中心となる。

 そのほか、2009-2010シーズンから4季連続でプロ12のトライ王に輝き、“フライングダッチマン”の異名を持つオランダ出身のWTBティム・ヴィサー、今季プロ12の最優秀新人賞に選ばれたSHサム・ヒダルゴクラインなども、ワールドカップスコッド(31名)の有力候補だ。

<ラグビーワールドカップ2015 スコットランド代表 トレーニングスコッド>
※( )内は所属チーム/キャップ数

〔FW 25名〕
【PR』
Alasdair Dickinson(エディンバラ/44 caps)、Ryan Grant(グラスゴー/22)、Gordon Reid(グラスゴー/8)、Jon Welsh(ニューカッスル/4)、Mike Cusack(グラスゴー/―)、Allan Dell(エディンバラ/―)、Willem Nel(エディンバラ/―)

【HO】

Ross Ford(エディンバラ/85)、Fraser Brown(グラスゴー/8)、Stuart McInally(エディンバラ/―)

【LO】
Jim Hamilton(サラセンズ/61)、Richie Gray(カストル/44)、Robert Harley(グラスゴー/15)、Jonny Gray(グラスゴー/13)、Tim Swinson(グラスゴー/12)、Grant Gilchrist(エディンバラ/8)

【FL/NO8】
Alasdair Strokosch(ペルピニャン/44)、John Barclay(スカーレッツ/43)、David Denton(エディンバラ/25)、Blair Cowan(ロンドン・アイリッシュ/11)、Ryan Wilson(グラスゴー/9)、Adam Ashe(グラスゴー/5)、Hamish Watson(エディンバラ/1)、Hugh Blake(グラスゴー/―)、Josh Strauss(グラスゴー/―)

〔BK 21名〕
【SH】
Chris Cusiter(セール/70)、Greig Laidlaw(グロスター/39)、Henry Pyrgos(グラスゴー/13)、Sam Hidalgo-Clyne(エディンバラ/5)

【SO】
Ruaridh Jackson(ワスプス/25)、Duncan Weir(グラスゴー/18)、Finn Russell(グラスゴー/9)

【CTB】
Matt Scott(エディンバラ/25)、Richie Vernon(グラスゴー/20)、Alex Dunbar(グラスゴー/14)、Duncan Taylor(サラセンズ/12)、Mark Bennett(グラスゴー/7)、Peter Horne(グラスゴー/7)

【WTB/FB】
Sean Lamont(グラスゴー/93)、Stuart Hogg(グラスゴー/32)、Tim Visser(ハリクインズ/18)、Tommy Seymour(グラスゴー/17)、Sean Maitland(ロンドン・アイリッシュ/15)、Greig Tonks(エディンバラ/4)、Damien Hoyland(エディンバラ/―)、Rory Hughes(グラスゴー/―)

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