海外 2015.05.10

ハリケーンズが首位独走! ハイランダーズをライオンズなどが猛追

ハリケーンズが首位独走! ハイランダーズをライオンズなどが猛追

Hurricanes

NZを訪問している英国のヘンリー王子がハリケーンズを激励。コンラッド・スミス主将から、
誕生したばかりのシャーロット王女(ヘンリー王子の姪)にと可愛いジャージーを贈られ、笑顔
(Photo: Getty Images)

 スーパーラグビーのプレーオフ進出をめぐる争いがますます激しくなってきた。南半球最高クラブを決める戦いは、現地時間5月9日までに13節を終え、5位ハイランダーズから10位レベルズまでの勝点差はわずか5ポイントと大混戦。ノックアウトステージに進めるのは上位6チームであり、レギュラーシーズン残り5節は壮絶なサバイバルゲームとなりそうだ。

 SH田中史朗が所属するハイランダーズ(NZ)は南アフリカに遠征中で、9日はジョハネスバーグでライオンズと対戦し、23-28で敗れた。前半を20-3と大きくリードしたハイランダーズだが、14年ぶりのプレーオフ進出を目指すライオンズが後半にチーム一体となった攻撃で3連続トライ。1点差に迫られたハイランダーズは後半22分に田中を投入したが、流れは変わらず、ライオンズは終盤、NTTコミュニケーションズの選手でもあるSOエルトン・ヤンチースのPGで逆転し、ビッグゲームを制した。
 ハイランダーズは7点差以内の敗戦によりボーナスポイントを獲得し、勝点34(7勝4敗)となったものの、試合がなかった同地区ライバルのチーフス(リーチ マイケル所属)に追いつくことはできなかった。
 最下位争いの常連であるライオンズだが、7勝5敗(勝点31)となり、南アカンファレンスを制してのプレーオフ進出も十分にあり得る。

 リッチー・マコウとダン・カーターが一緒に戦うラストシーズンのクルセイダーズ(NZ)は8日、レッズ(豪州)から8トライを奪って58-17と圧倒し、7年ぶりの優勝に望みをつないだ。
 レッズに新加入した日本代表のFL/NO8ツイ ヘンドリックは、この節でのデビューはならなかった。

 スーパーラグビーに加入して5年目のレベルズ(豪州)は、過去最高成績は12位で、1シーズン5勝がベスト記録だったが、8日のブルーズ(NZ)戦を42-22で制し、6勝目を挙げた。4トライ以上(5トライ)でボーナスポイントも加え、総勝点29となっている。歴史的シーズンの終盤に、PR稲垣啓太の出番も期待したい。

 ジャパンが誇る快速ランナー、松島幸太朗にチャンスがめぐってこないほどワラターズのバックス陣には豪華メンバーが揃うが、9日はフォースとの豪州ダービーに11-18で敗れ、プレーオフスポットから転落した。宗像サニックスの選手でもあるワラターズのLOジャック・ポトヒエッターは、来季は母国のシャークスに加入することが決定し、最後のシーズンに連覇達成の思いは強い。7勝4敗(勝点32)で総合7位に下がったワラターズだが、同地区のブランビーズも南アのストーマーズに24-25で破れており、豪州カンファレンスも混戦だ。
 ようやく今季2勝目を挙げたフォースだが、得点力に苦しんでおり、日本のファンとしてはWTB山田章仁の走りも見たいところだ。

 そして、首位ハリケーンズ(NZ)は9日のシャークス戦もきっちり4トライを挙げて32-24で制し、5ポイントを加えて総勝点48(10勝1敗)と独走状態になった。
 一方、全ポジションにテストキャップ保持者を配置できるほど豪華メンバーが揃う南アのシャークスだが、怪我人が出て苦戦が続き、神戸製鋼で好成績を残したギャリー・ゴールドHCでもうまく束ねられず、4勝8敗(勝点21)でプレーオフ進出は絶望的となった。

<スーパーラグビー 2015 総合順位表/第13節=5月8〜9日 終了時点>

13 total

※ 南ア、NZ、豪州の各カンファレンス1位と、その他の上位3チームがプレーオフトーナメントに進出。
※ 順位決定は、勝点(ポイント)制を採用。全試合終了時点で、勝点の多い順に順位を決める。
※ 各試合の勝点は、勝ちで4点、引き分けで2点、負けは0点。
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上挙げると1BP、7点差以内の敗戦でも1BPが加算される。
※ 勝点で並んだ場合、勝利数の多い方が上位。それでも並ぶ場合は総得失点差で優劣を決める。

<スーパーラグビー 2015 カンファレンス別 順位表/第13節=5月8〜9日 終了時点>

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