【関西大学リーグ】関西大が近大に大逆転勝利!20点差をひっくり返す。
■関西大学Aリーグ・10月6日@花園Ⅱ(大阪)
【関西大 31−25 近大】
関西大が近大を破る。2017年以来、7年ぶりのことだ。
それも、後半7分までについた20点差をひっくり返してみせた。
前半は近大がゲームを優位に進めた。1対1でのコンタクトやスクラムで前進できた。
先制トライは14分。WTB阿曽有馬のロングキックでエリアを進め、CTB西柊太郎の好タックルからチャンスを作る。
攻めに転じればCTB藤岡竜也が突破、最後はFB嶋竜輝がインゴールに入った。
直後にSO﨑田士人のハイパントをゴールライン付近でFB立石和馬が好捕、同点に追いつかれるも、25分にはバックドアを効果的に使いながらギャップを突いた。パリ五輪代表のWTB植田和磨のトライで再びリードを広げた。
関西大はラインアウトでプレッシャーをかけ続け何度もスチールしたが、前半の終盤にも追加点を許した。
近大は39分、CTB藤岡が再びラインブレイクを見せる。4分後には22㍍ライン外側のPGを沈めた。
20-5で迎えた後半6分にも、FB嶋のタックルを起点に速攻で仕留める。25-5と20点ものリードを奪った。
しかし、ここから近大は規律が乱れ、最後まで修正できずに自滅した。
FL中村志主将は「ペナルティが次第に焦りへと変わり、それを無理にでも取り返そうという意識が強過ぎてしまった結果、またペナルティを重ねてしまった」と悔やむ。
主にディフェンスで反則を重ねて自陣深くへの侵入を許し、17分には反則の繰り返しでFL小西泰誠がシンビンの判定に。FL中村主将が好タックルを連発したがそれも実らず、23分にゴール前のラインアウトからトレンドのスペシャルサインを決められた。
なおも15点を追う関西大だったが、味方のジャッカルで得たPKで自陣から速攻を仕掛けたSH宮内幹大がランでさらなるモメンタムを生む。
WTB遠藤亮真が左コーナーに入ったのは32分だ。
続く38分には、キックチャージを起点にステップを切ったWTB遠藤が2トライ目をマーク。24-25と1点差まで迫り、まもなく「ロスタイム4分」のアナウンスを聞いた。
その直後、値千金のプレーを見せたのがSO﨑田だ。前半に続き2度目の50:22キックを成功させる。
まもなく局地戦を制し、最後は途中出場の1年生、森下陽希がゴールラインを越えた。
就任2季目の佐藤貴志監督は「関大スタイルをしっかり体現して、それ以上のものを出してくれた。チームにとって本当に大きな一勝だと思っています」と喜びを語った。
<次戦日程>
・10月13日(日)関西大vs京産大@たけびしスタジアム京都
・10月13日(日)近大vs摂南大@鶴見緑地球技場