【関西大学リーグ/関東大学リーグ戦】関西学院大が立命館大に辛くも勝利。東洋大は流経大に初勝利!敗れた流経大は早くも2敗目。
■関西大学Aリーグ・10月6日@花園Ⅱ(大阪)
【関西学院大 26−22 立命館大】
昨秋は関西3位、今春は2位につける関西学院大が、ギリギリまで追い詰められた。
立命館大が前節・近大戦での課題を修正したからだ。堅いディフェンスで関学が強化してきたアタックを封じた。
一進一退の攻防が続いた立ち上がり。先にスコアしたのは立命館だ。
ラインアウトスチールでピンチを防ぎ、フィールドではLO本郷正人共同主将がジャッカル。ディフェンスからチャンスを作り、最後はゴール前でSH福本颯翔がラック脇を突いた(前半9分)。
直後にはWTB武藤航生の鋭いステップからNO8小林典大にトライを許すも、リスタート後に起きた相手のキックミスを逃さなかった。
細かくパスを繋ぎ、WTB御池蓮二がゴールラインを割った。
その後はアタックでパスミスが重なったが、ディフェンスに回れば粘り強く耐える。たびたびスクラムでもペナルティを奪った。
37分にはPGで追加点。17-7とリードを広げて前半を終えた。
しかし、関学は前半終了間際に反撃の糸口を見つけていた。
早めに投入された左PRの大塚壮二郎が、スクラムの優劣を変えていたのだ。
後半最初の得点はそのスクラムから。2度目のペナルティを誘い、タップからの速攻でNO8小林が2トライ目をマークした(5分/14-17)。
その直後にはラインアウトモールで再びリードを保たれたが(14-22)、19分のアクシデントで立命が徐々に流れを失っていく。
ダブルタックルの際に味方の頭同士が交錯。一気にFW2人が負傷退場したのだ。
それでも立命はゴールラインを背に必死に守り続けた。
しかし、38分にラインアウトモールで壁を突破されて3点差とされると、6分とアナウンスされたロスタイムの間にゴール前スクラムから「8単」でNO8小林にタックラーを振り切られた(46分)。
小林はハットトリックを挙げる活躍。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、チームを救った。
関西大戦に続き2連勝を飾った関学だが、小桶山樹監督は「非常に反省点の多いゲームになりました。勝って反省できるのはありがたいことだが、このままだと目標とする全国ベスト4には届かないと強く感じました」と表情は険しかった。
立命館は開幕2連敗。小寺亮太HCは「彼ら自身は良い準備をしたら良いゲームができるというのはこの試合から学べたと思いますので、次の試合もしっかり準備して試合に臨み胸を張って帰るという立命館スタイルを出していきたい」と前を向いた。
<次戦日程>
・10月13日(日)関西学院大vs同志社大@たけびしスタジアム京都
・10月13日(日)立命館大vs天理大@鶴見緑地球技場