【関東大学対抗戦】明大が100点ゲーム。日体大を破り開幕3連勝。
■関東大学対抗戦Aグループ・9月28日@小田原市城山陸上競技場
【明治大 101-0 日本体育大】
9月22日、小田原市城山陸上競技場で関東大学対抗戦がおこなわれ、明大が日体大を101-0と圧倒し、開幕3連勝を果たした。対抗戦での100得点は2019年9月15日の同カード以来5年ぶり。無失点での勝利は2022年10月2日の立教大戦以来の記録となった。
敗れた日体大は上位校との対戦が続き3連敗。苦しい状況が続いているが、ここから巻き返しを図りたい。
開始早々、明大がトライラッシュの口火を切った。
2分、SO伊藤龍之介の約40mのキックパスを受けたFL大川虎拓郎が左中間に飛び込む。対抗戦初先発となった6番のノーホイッスルトライで先制すると、12分には日体大ゴール前のラインアウトを起点にモールを押し込み、HO西野帆平が追加点を挙げた。
相手ディフェンスの手薄になった外のスペースをうまく使い、17分にはSO伊藤龍が右サイドのWTB白井瑛人に長いパスを通して、この日3本目のトライ。ルーキー白井は21分と27分にもインゴールへ侵入し、30分足らずでハットトリックを達成した。
パスを自在につなぐアタックやゴール前のFW戦、ラインアウトモールなど多彩な攻撃を見せた明大が、61-0の大差でゲームを折り返した。
大きなリードを奪った明大は後半開始と同時に、主将のNO8木戸大士郎、副将のCTB秋濱悠太を含む6選手が交代。その秋濱に代わってピッチに立った萩井耀司がSOの位置に入り、前半10番を担った伊藤龍がインサイドセンター、12番の平翔太が13番へとポジションを移した。
今週の練習で初めてインサイドセンターに入ったという伊藤龍。「慣れないポジションだったが、10番、13番といいコミュニケーションを取ってオーガナイズできた」と手応えを口にしたように、後半も多くのチャンスをつくり出す。
まずは3分、白井が相手ゴール前でインターセプトに成功し、この日4本目のトライをマーク。10分にHO金勇哲がラインアウトモールから抜け出してゴールラインを陥れると、その4分後にはセンターライン付近でパスを受けたFB竹之下仁吾が一気の加速で外のスペースを攻略。得点を80まで伸ばした。
「気持ちだけは負けないようにした」(HO萩原一平主将)と意地を見せたい日体大は24分、自陣ゴール前での相手のモールをうまく崩してボールを奪い返す。さらにはNO8岡部義大やLO石塚翔真、FL大竹智也らが好タックルを連発。明大の勢いを削ぎにかかった。
しかし惜しむらくは、「ひとり目(のタックル)はよかったが、ふたり目のワークレートが足りなかった」と、秋廣秀一監督が悔やんだとおり、止めきるまでには至らない。
最後まで攻撃の手を緩めなかった明大は、その後3本のトライを追加し、101-0のスコアで試合終了の笛を聞いた。また15本のコンバージョンのうち13本を成功させた、CTB平の高いキック精度も光った。
大勝の明大・神鳥裕之監督は、「今季初めての無失点。その点を非常に評価したい」とディフェンスに手応えを感じた様子。キャプテンの木戸は、「今月のテーマはネクストレベル。先週の慶應戦はいいゲームができたが(52〇7)、相手が変わったことで自分たちも変わってしまうと次のステージに行けない。その意味で無失点に抑えられたことは成長につながる」と、さらなるチーム力の向上を見すえた。
<次戦日程>
・10月12日(土)明大 vs 立教大@太田市運動公園陸上競技場
・10月20日(日)筑波大 vs 日体大@大和スポーツセンター