【関東大学対抗戦】筑波大が序盤戦のビッグゲーム制す。慶大に34-12で快勝。
■関東大学対抗戦Aグループ・9月15日@ケーズデンキスタジアム水戸(茨城)
【筑波大 34-12 慶大】
9月15日にケーズデンキスタジアム水戸で関東大学対抗戦がおこなわれ、筑波大が34-12で慶大を破った。
対抗戦の開幕節でもっとも実力が拮抗するビッグゲーム。6月の春季大会でも45-43と大接戦だった。
しかし、この日は筑波大の快勝に終わった。
先制トライは慶大。今季鍛え上げてきたスクラムで相手のペナルティを誘い、敵陣深くに侵入すると、最後はCTB山本大悟がスピードを上げながらボールを受け、ゴールラインを割った(前半7分)。
その直後にも、この日好チェイスが光ったWTB廣瀬暸のタックルからチャンスを作る。しかし接点でプレッシャーを受け、筑波大がターンオーバー。すぐさまアタックを開始し、整備されていないディフェンスラインをSO楢本幹志朗が突破した(10分)。
逆転した筑波大はまたしてもキックオフ直後にピンチを招いたが、モールを防ぎ、ブレイグタウンで圧力をかけて攻守を逆転させる。
19分、敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込んだ。
37分にはプレッシャーを受けていたスクラムで反則を奪い、ラインアウトでの鮮やかなサインプレーも決まって21-5とリードを広げた(ルーキー・PR茨木海斗のトライ)。
48分に慶大にラインアウトモールでトライを許すも、21-12で迎えた後半は風上に立ち、SO楢本の的確なキックで相手を自陣に閉じ込めた。
追加点は2分。相手のキック処理のミスを突いた。オフロードパスを繋ぎ、NO8大町尚生がゴールラインを割った。
難しい角度のコンバージョンキックも決まり、28-12。17分、21分に連続でPGを決め、34ー12とリードを広げた。
終盤になっても集中力を切らさなかった筑波大は、接点でプレッシャーをかけ続け、慶大は攻め手を失う。そのままノーサイドを迎えた。
筑波大の嶋﨑達也監督は「慶大とはいつもギリギリの戦いをしていて、一つひとつ準備してきたものが今日は僕らに良い形で転がったことが多く、勝たせてもらった印象」と試合を総括し、「この差は大きなものではないと思っているので、今後も気を引き締めて前に進んでいきたい」と語った。
一方で、敗れた慶大の青貫浩之監督は「ターゲットにしてきた筑波大に対してチャレンジすることを掲げてきたが、特に接点でのところで予想以上の圧力を受けて、自分たちのリズムが作れなかった」とコメントを残した。
慶大は次節もビッグゲームが続き、9月22日に明大とぶつかる。
<次戦日程>
・9月22日(日・祝)慶大 vs 明大@秩父宮ラグビー場
・9月22日(日・祝)筑波大 vs 立教大@熊谷ラグビー場