4万人熱狂のなかリーチ堂々のスーパーラグビーデビュー! 先発フル出場
東芝から期限付き移籍でチーフス(ニュージーランド)に加入した日本代表主将のリーチ マイケルが、2015年3月14日、南アフリカのケープタウンでおこなわれたストーマーズ戦でスーパーラグビーデビューを果たした。2年前にチャレンジしたときは怪我に泣き、この南半球最高峰クラブリーグの舞台に立つことはできなかったが、ついにチャンスをつかみ、NO8で先発してフル出場。開幕から4連勝で南ア・カンファレンスのトップを走っていたストーマーズを28-19で下し、勝点4獲得に貢献した。
日本代表選手がスーパーラグビーでプレーしたのは、田中史朗(ハイランダーズ/2013年〜)、堀江翔太(レベルズ/2013、2014年)、マレ・サウ(レベルズ/2014年)に次いで4人目。
今シーズン好調同士の激突。ニューランズスタジアムには4万2232人の大観衆が集まり、リーチは日本では経験したことがないに違いない、完全アウェイの熱狂のなか戦った。
序盤、チーフスは劣勢だった。開始早々、マイボールスクラムを押される。しかし、リーチは最初の仕事といえるこの場面で落ち着いてボールを処理した。その後しばらくストーマーズペースで試合は進んだが、前半25分、リーチが相手FBチェスリン・コルビを止めてすぐのブレイクダウンで奮闘し、流れを変える。10点ビハインドだったチーフスはその1分後にトライを奪い、試合は接戦となった。
激しいフィジカルバトルで体を張り続けたリーチ。果敢なタックル、力強い突進もあった。
チーフスは後半7分、WTBジェームズ・ロウのトライで逆転。劣勢だったスクラムも、最後尾のリーチが踏ん張るシーンが続くようになり、PGとFLサム・ケインのトライで加点して、アウェイで大きな勝利を手にした。
デビュー戦を笑顔で終えたリーチ。バックローのポジション争いは厳しいが、ストーマーズ戦のファイトは指揮官に大きなアピールとなったはずだ。4勝1敗(勝点18)となったチーフスは、21日に南アのダーバンでシャークスと対戦する。