超速仕様へバージョンアップ。日本代表SO松田力也が7.21イタリア戦へ意気込み。
7月21日に札幌ドームでの「リポビタンDチャレンジカップ」イタリア代表戦を控える日本代表のSO松田力也が、18日に合宿地の宮崎でオンライン取材に応じた。
23年W杯では全試合に先発出場し”10番”の「ファーストチョイス」だった松田。W杯後に発足した第2次エディー・ジャパンでも順当に代表活動の招集を受けたが、再始動の初戦、6月22日のイングランド戦はリザーブから22番を付けて後半15分から途中出場。若手主体のJAPAN XVのマオリ・オールブラックス2連戦はメンバー外。テストマッチ2戦目、13日のジョージア戦でも試合登録メンバーから外れた。
第2次エディー・ジャパンが掲げる「超速ラグビー」ではSOが自らランで仕掛け、スペースを作り出すアタックに取り組んでいる。
味方を活かすスタイルから転換が求められるが、元々ランプレーを仕掛ける選手であったためアジャストはスムーズに進んでいるようだ。他の選手ともトレーニングで連携を深めることで、良い感触を掴んでいるという。
欠場した試合は自分を見つめ直す良い機会だったと話す松田。
ジョージア戦は「自分が出ればどうしていたか」をイメージし、相手FW陣を走らせるためのキックを駆使するゲームプランを描いていた。
「超速ラグビー」を外から見て、効果的に相手にプレッシャー与える良い時間帯を生み出す手応えを感じた。一方で、80分間の中では相手に主導権を握られる時間帯もある。そこでSOとして流れを取り戻し、試合をコントロールする場面でのスキルが「僕が違いを出していけるところ」と話す。
日本代表合宿中の10日にトヨタヴェルブリッツへの加入が発表された。
移籍を決めた理由の一つとして、元オールブラックスHCのスティーブ・ハンセン総監督や同じく元オールブラックスのSHアーロン・スミスらワールドクラスを知る人物のもとで「新しいラグビーをインストール」し、自分自身のプレーを広げていくため、大きな決断を下したという。
超速仕様のSOにバージョンアップした松田は10番としてチームを勝利に導けるか。7月21日、日本代表は札幌ドームでイタリア代表戦に臨む。