RWCイヤーで注目の欧州強豪。シックスネーションズいよいよ開幕!
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2015年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)が現地時間2月6日に開幕する。ワールドカップイヤーだ。世界中が注目している。
開幕戦ではウエールズとイングランドが戦う。この秋の大舞台でホスト国を務めるイングランドにとっては、試練の一戦となりそうだ。敵地・カーディフ(ミレニアムスタジアム)でレッドドラゴンと対するプレッシャーは相当なもの。ウエールズがイングランドをホームに迎えての過去6戦では、5度ウエールズが勝っている。
ウォーレン・ガットランド監督が指揮を執るウエールズは、昨年こそスクラムで圧倒されて18-29と敗れたものの、それ以前は30-3(2013年)、19-12(2012年)と連勝している。今回、2013年に快勝した試合の先発15人中11人がまたもスターターとなった。熱烈な声援を受けて、密なチーム力を示すことができるだろうか。
2戦目、3戦目をアウェー(スコットランド、フランス)で戦うウエールズは、なんとしても開幕戦で勝利を手にしたい。サム・ウォーバートン主将、ダン・リディエイトの両FLの仕事量に注目だ。
長くともにプレーしているメンバーが並んでいるが、先発メンバーを脅かす存在の出現が待たれているのも、また事実。その中でPRサムソン・リーは、今秋のワールドカップへ向けて驚くべき進化を見せるだろうと言われる男だ。22歳でまだ9キャップも、スクラム、フィールドプレーに輝きを見せている。
昨季ブレイクしたLOジェイク・ボール(201cm/121kg)らにも期待がかかる。SHリー・ウェッブは、判断力の高さ、切れ味鋭いランニング、戦術的キックで相手にとっては脅威となるだろう。才能あるBKを走らせそうだ。
一方、スチュアート・ランカスター監督率いるイングランドは怪我人が多い。NO8ベン・モーガンやSOオーウェン・ファレルなど主力を欠き、ベンチにはSHニック・イースター(2011年以来キャップなし)やSOダニー・シプリアーニ(昨年6月のNZ遠征で6年ぶりに代表復帰)らが入った。
しかし、FBマイク・ブラウンやWTBジョニー・メイらの走りは強烈だ。英・プレミアシップで好調なバースを牽引するSOジョージ・フォードも注目される。175cmと小柄ながら全身バネ。BKラインの能力を引き出しそうだ。
NO8ビリー・ヴニポラはペネトレーターとして活躍しそうだ。豪州生まれの22歳。昨年のNZ遠征では存在感を示し、所属するサラセンズでも爆発力を見せている。