マンスターが宿敵破りマグナーズリーグ優勝 2年ぶり3度目の栄冠獲得
2010−2011シーズンのマグナーズリーグ決勝戦が現地時間28日にアイルランドのソーモンドパークで行われ、レギュラーシーズン1位のマンスターが同2位のレンスターを19−9で破り、2シーズンぶり3度目の優勝に輝いた。
セルティックリーグ時代を含め、アイルランドのライバルである両者が決勝で顔を合わせたのは2001−2002シーズン以来2度目。昨シーズンは準決勝で激突し、レンスターが勝っていた。
試合は前半11分、元オールブラックスであるマンスターWTBダグ・ハウレットの先制トライで動く。前週、ハイネケンカップで優勝し、ヨーロッパ王者となったレンスターだが、攻撃の中心的存在であるアイルランド代表57キャップのCTBゴードン・ダーシーを足首の故障で欠き、突破口が開けない。それでも、SOジョナサン・セクストンのペナルティゴール3本で、後半20分、この試合初めてのリードを奪った。
2冠達成に向けハードタックルを連発するレンスター。しかし後半25分、相手22メートル内のラインアウトから連続攻撃を仕掛けたマンスターは、アドバンテージのコールをもらうと、司令塔ローナン・オガーラが左前方へクロスキックを上げ、WTBキース・アールズがボール確保で逆転トライ。一気に流れを引き戻した。マンスターはその後、スクラム戦で圧倒し、後半38分にはペナルティトライをものにして勝負を決めた。
今シーズンは、1998−1999シーズンから連続していたハイネケンカップ準々決勝進出を逃し、欧州チャレンジカップでも涙を飲んだマンスターだったが、最後に主戦リーグの栄冠獲得で2010−2011シーズンを締めくくった。
なお、アイルランド、ウエールズ、スコットランド、イタリアのトップチームによって争われた「マグナーズリーグ」は、来シーズンからメインスポンサーが替わることとなり、大会名称も変更となる予定。