神戸スティーラーズ敗れてプレーオフ進出ならず。サンゴリアスとイーグルスの4強入り決定。
プレーオフ進出への望みをつなぐためには、残り3試合をすべて勝たなければならなかったコベルコ神戸スティーラーズだが、4月21日、レースからの脱落が決まった。北海道の札幌ドームで昨季王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦し、29-39で敗れ、7勝1分6敗(総勝点36)となり、5位以下が確定した。
この結果、プレーオフへ進む4強は、すでに切符を獲得していた埼玉パナソニックワイルドナイツ、東芝ブレイブルーパス東京に続き、現在3位の東京サントリーサンゴリアス(総勝点50)、同4位の横浜キヤノンイーグルス(総勝点48)に決まった。
絶対に負けられない戦いで、神戸スティーラーズは相手に先制を許した。それでも、この試合で通算100キャップとなった共同キャプテンのWTB山下楽平が相手のコンバージョンをチャージで阻止し、その3分後にはトライを決め、チームを鼓舞した。
だが、今季下位に低迷したとはいえ前王者のクボタスピアーズは難敵で、前半17分に逆転される。オレンジ軍団はモールでゴールに迫ると、最後はPRオペティ・ヘルがピック&ゴーでインゴールに突っ込み、トライが認められた。さらに、32分にも攻めて22メートルライン内に入ると、ループを入れたテンポのいいパス回しからWTB根塚洸雅が鋭い走りでディフェンスを切り裂き、インゴールに持ち込みリードを広げた。
神戸スティーラーズは、SOブリン・ガットランドのペナルティゴールで着実に得点を重ね、60分(後半20分)に22-22と同点に追いついたが、クボタスピアーズは数分後にショットで再びリード。70分には神戸スティーラーズに反則があって敵陣深くに入ると、ゴールに迫り、パワープレーでLOルアン・ボタがインゴールにねじ込んだ。さらに、73分には新人のPR為房慶次朗が神戸スティーラーズの20番をつけた世界最高選手のアーディ・サベアからボールを奪い返すと、LOのJD・シカリング、NO8ファウルア・マキシと力強いボールキャリーが続いて、パスをもらったSH藤原忍が決定的なトライを挙げた。
17点差をつけられた神戸スティーラーズは、77分にWTB濱野隼大がハーフウェイからゴールへ走りきり、勝利への執念を見せたが、反撃はそこまで。神戸スティーラーズは敗れ、プレーオフへの望みは断たれた。