トヨタヴェルブリッツ4強入りの可能性消滅 埼玉ワイルドナイツに完敗
ニュージーランドが誇る世界的スーパースター、ボーデン・バレットとアーロン・スミスを獲得し、2023-24シーズンのリーグワンで優勝争いに加わることも予想されたトヨタヴェルブリッツだが、4月20日、首位の埼玉パナソニックワイルドナイツに7-40と完敗し、7勝7敗(総勝点34)となり、プレーオフに進める可能性はなくなった。
地元の愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で奮闘が期待されたトヨタヴェルブリッツだが、序盤から埼玉ワイルドナイツに勢いがあった。
前半4分、青いジャージーの野武士軍はテンポのいい連続攻撃からLOルード・デヤハーが中央を抜け、先制した。8分にはLOジャック・コーネルセンのブレイクから攻め込んでゴールに迫り、長身のデヤハーがピック&ゴーでインゴールに押さえた。フィジカルバトルで優勢の埼玉ワイルドナイツは、15分にも敵陣深くに入ると、WTBマリカ・コロインベテが左外を振りきってインゴールに持ち込み、21点リードを奪った。
一方、埼玉ワイルドナイツの堅守をなかなか崩せなかったトヨタヴェルブリッツは、31分、ラインアウトからのモールでトライを奪い返し、ホームのファンを沸かせた。
しかし、埼玉ワイルドナイツは前半最後、ゴール前のスクラムからNO8大西樹がサイドアタックし、ブレイクダウンに駆け寄っていたWTBコロインベテがすぐさま密集を抜けて得点、再び突き放してハーフタイムとなった。
後半に入り、トヨタヴェルブリッツはゴール前で攻撃を繰り返したシーンもあったが、鉄壁を破れず、フェイズを重ねても逆に相手の堅守に押し戻された。
がまんした埼玉ワイルドナイツは、55分(後半15分)、60分と作ったチャンスで確実に得点を重ね、リードを広げた。
プレッシャーをかけられたトヨタヴェルブリッツはエラーが増えて流れを変えられず、最後はラインアウト失敗で終わり、結局、後半は無得点。完敗でプレーオフ争いから脱落となった。