花園近鉄ライナーズ終盤一時リードするも初勝利ならず。全勝の東芝ブレイブルーパス東京に惜敗
今季リーグワンのディビジョン1で開幕から7連敗だった花園近鉄ライナーズは、ホームの東大阪市花園ラグビー場で3月2日、全勝の東芝ブレイブルーパス東京に挑み、終盤まで競って73分の時点でリードしていたが、惜しくも32-50で敗れた。
立ち上がり、エラーと反則が続いて相手に先制を許した花園近鉄ライナーズだったが、前半10分、ゴール前のPKから攻めるチャンスを得ると、ワールドカップでの負傷から復活し今季初出場となった日本代表のFBセミシ・マシレワが左外を突いてオフロードでNO8セル ホゼにつなぎ、トライを奪い返した。
13分はPRラタ・タンギマナがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、敵陣深くに入ると、ラインアウトは乱れたものの、ボールを手にしたSOクウェイド・クーパーがディフェンス裏にキックでボールを転がし、それに反応したWTB木村朋也が勝ち越しのトライゲッターとなった。
しかし、東芝ブレイブルーパス東京は21分にゴールに迫り、LOワーナー・ディアンズがピック&ゴーでトライ。その後、相手にペナルティゴールを許して5点差とされたが、31分、敵陣深くに入ってモールで前進したあとボールを動かし、CTBセタ・タマニバルがタックルを破ってインゴールに持ち込み、コンバージョンも成功で逆転した。
そして、ハーフタイム前、ブレイブルーパスはしぶとくディフェンスするライナーズに対して10フェイズ以上重ね、FB豊島翔平の軽快なフットワークでゴールに迫ると、タマニバルがフィニッシャーとなり、9点リードで前半を終えた。
それでも、15-24で折り返したライナーズは食らいつき、後半早々から攻め込み、44分(後半4分)、ブレイクダウンでボールをピックアップしたNO8ホゼが密集から抜け、トライ。その後、再び突き放されたが、65分にはスクラムからフェイズを重ねてゴールに迫り、激突を繰り返したあとテンポよくボールを動かし、最後はクーパーが相手SOリッチー・モウンガのタックルを押し返してフィニッシャーとなり、6点差に詰めた。
さらに、ライナーズはリスタート後、ハイボールをキープしてLOパトリック・タファの力走もあって攻め上がり、サポートしたクーパーからパスをもらったFL菅原貴人がゴールへ走りきり、コンバージョンも成功で逆転した。32-31。
しかし、ブレイブルーパスは74分、敵陣深くでのスクラムからすばやくボールを動かし、WTB濱田将暉が左隅にトライを決め、再びリードを奪った。77分にも敵陣深くに入ると、タテへ強いランナーを使ったあとモウンガが右へ長いパスを通し、WTB松延泰樹がインゴールに持ち込み追加点。セーフティリードとしたブレイブルーパスは試合終了間際にもトライを追加し、チャレンジャーのライナーズを下した。