南ア代表主将、手術成功でワールドカップあきらめない! 全治8か月か
先週末のウェールズ戦で、タックルをされた際に左脚を不自然な形でひねり、ストレッチャーで運ばれた南アフリカ代表主将のCTBジャン・デヴィリアーズが4日、損傷した靭帯の手術を受け、成功した。南アラグビー協会によれば、内側側副靭帯の修復だけでなく、前十字靭帯および後十字靭帯も移植腱で完全に再建したという。
復帰までどれくらいかかるかは不明だが、少なくとも8か月間はプレーできないと見られている。来年9月18日にはワールドカップが開幕し、その翌日、南ア代表は日本代表とファーストゲームを戦うことになっているが、デヴィリアーズがワールドカップに参加できるかどうかは微妙だ。
南アの年間最優秀選手賞に輝くこと2回。強いリーダーシップと106キャップを持つ33歳のデヴィリアーズ主将は、8年ぶりのワールドカップ優勝を狙う南ア代表“スプリングボックス”には欠かせない存在。
しかし、スプリングボックスのハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは最悪の事態も想定しなければならない。LOヴィクター・マットフィールドやFLスカルク・バーガーなどリーダー候補はいるが、CTBはデヴィリアーズを欠けば経験豊富な選手はいなくなる。元IRBジュニア最優秀選手で、ブルズの2014年MVPに選ばれたヤン・サーフォンテインは先発ポジションを不動にしつつあるものの、まだ21歳。11月29日のウェールズ戦で途中出場したダミアン・デアリエンデはテストマッチ3試合しか経験していない。
先月、神戸製鋼に在籍する南ア代表72キャップ保持者のCTBジャック・フーリーがコベルコスティーラーズでのプレーに専念するため代表からの引退を表明したが、指揮官は全力でフーリー説得にあたるだろう。また、インターナショナルゲームから遠ざかっているユーティリティBKのフランソワ・ステイン(東芝)も当然、代表復帰が熱望される注目の1人だ。