国内 2023.12.09

満員の瑞穂でもリーグワン熱闘 トヨタヴェルブリッツが果敢なブラックラムズ東京を下す

[ 編集部 ]
満員の瑞穂でもリーグワン熱闘 トヨタヴェルブリッツが果敢なブラックラムズ東京を下す
激しくぶつかったトヨタヴェルブリッツ(緑)とリコーブラックラムズ東京(撮影:高塩隆)


 日本代表キャプテンの姫野和樹、ワールドカップ連覇を成し遂げた南アフリカ代表のピーターステフ・デュトイ、そして、世界最高峰のハーフ団と称されるニュージーランド代表のアーロン・スミスとボーデン・バレットが新たに加わり豪華な布陣となったトヨタヴェルブリッツが、12月9日、9,059人の観客がつめかけ満員となった愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でリコーブラックラムズ東京とリーグワン新シーズンの初戦を戦い、15-8で接戦を制した。

 トヨタヴェルブリッツは前半3分、相手のゴールラインドロップアウトから、新加入の日本代表CTBシオサイア・フィフィタが力強くタテを突いて攻撃の起点となり、SHスミスがテンポよくリサイクルすると、SOバレットがCTBチャーリー・ローレンスの突破をアシストし、パスをもらったWTBヴィリアメ・ツイドラキが先制トライを決めた。11分にはFWでゴールに迫ったあとテンポよくボールを動かし、WTB岡田優輝がフィニッシャーとなった。

 一方、世界的なビッグネームはいないリコーブラックラムズ東京だが、ヴェルブリッツの堅い守りに対してペナルティゴール(PG)で3点を奪い返し、相手にイエローカードが出て数的有利となった34分、ラインアウトからモールで押しきり、4点差に詰めて折り返しとなった。

 後半も立ち上がりから激しい攻防となり、46分(後半6分)にトヨタヴェルブリッツが粘り強いディフェンスを見せれば、その4分後にはブラックラムズ東京が堅守で相手に得点を許さなかった。54分にはトヨタヴェルブリッツが再びゴール前で怒涛の攻撃を繰り返し、LOトム・ロビンソンがインゴールに突っ込んだが、トライは認められなかった。

 ブラックラムズ東京は果敢なカウンターラックや出足の速いディフェンスでトヨタヴェルブリッツにプレッシャーをかけ続けた。が、自分たちも何度か好機を逃し、ゲームをひっくり返すことができなかった。

 すると71分、ブラックラムズ東京に反則があり、トヨタヴェルブリッツは後半途中から出場のSOティアーン・ファルコンがPGを決め、リードを広げた。

 粘るブラックラムズ東京は終盤に敵陣深くで攻めたが、トヨタヴェルブリッツは6番をつけた元日本代表BKのウィリアム・トゥポウが強烈なタックルを決めピンチを脱出するなど、堅守を貫いて後半は無失点となり、激しい戦いを制した。

フル出場で奮闘したトヨタヴェルブリッツ新加入のアーロン・スミス(撮影:高塩隆)

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