国内 2023.12.09

リーグワン2部の開幕節はGR東葛とRH大阪が接戦を制す。3部では日野RDが白星発進

[ 編集部 ]
リーグワン2部の開幕節はGR東葛とRH大阪が接戦を制す。3部では日野RDが白星発進
粘り強いディフェンスも勝因となったNECグリーンロケッツ東葛(撮影:大泉謙也)


 12月9日に開幕した「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24」は、 この日、トップグループのディビジョン1で4試合がおこなわれたほか、下部のディビジョン2とディビジョン3でも新シーズンのキックオフを迎え、NECグリーンロケッツ東葛、レッドハリケーンズ大阪、そして日野レッドドルフィンズが白星発進となった。

 ディビジョン1から降格したNECグリーンロケッツ東葛は、昨年までウェールズ代表を指揮したウェイン・ピヴァックが新ヘッドコーチとなり、昨季ディビジョン2で全勝優勝しながらも入替戦に敗れて昇格を逃した浦安D-Rocksと千葉・柏の葉公園総合競技場で対戦し、31-28で接戦を制した。
 7点ビハインドで前半を終えたグリーンロケッツ東葛だが、後半早々、キャプテンであり、今秋のワールドカップでも活躍した日本代表のFBレメキ ロマノラヴァがキックレシーブからの果敢なカウンターアタックで抜けて大きくゲインし、SHニック・フィップスが同点につながるトライを決めた。
 48分(後半8分)には相手にイエローカードが出て数的有利となり、敵陣深くに入ると、ラインアウト後、モールから持ち出したHOアッシュ・ディクソンが突進してトライゲッターとなり、勝ち越しに成功した。厳しい角度からのコンバージョンを決めたSOティアン・スワネポールは、60分には自陣から50メートル超のペナルティゴールをねじこみ、リードを拡大。
 その後、浦安D-Rocksに7点を返されたが、グリーンロケッツ東葛は終盤にゴールラインを割られながらもグラウンディングを許さないなど、粘り強いディフェンスも光り、リードを守りきった。

後半に反撃のトライを決めたレッドハリケーンズ大阪の山内俊央(撮影:Hiroaki.UENO)

 福岡・東平尾公園博多の森陸上競技場では、ディビジョン3から昇格した九州電力キューデンヴォルテクスとレッドハリケーンズ大阪が激突し、ビジターのレッドハリケーンズ大阪が26-22で逆転勝ちした。
 14点ビハインドで折り返したレッドハリケーンズ大阪だが、46分(後半6分)、CTBパエア ミフィポセチの力走でゴールに迫ったあとリサイクルしてPR高井翔太がトライを決め、SOブライス・ヘガティのコンバージョンも成功で点差を詰めた。その後、相手にペナルティゴールを許したものの、69分にも攻め込み、SH山内俊央が俊敏な動きでラックサイドを抜け、コンバージョンも決まり3点差とした。
 そして、72分に危険なタックルをしたキューデンヴォルテクスの選手にカードが出て、数的有利となったレッドハリケーンズ大阪は、試合終了間際に敵陣深くに入って攻め、モールからボールを展開し、パスは乱れたが、WTB小村健太がタックルを外して左隅にトライを決め、劇的な逆転ゲームとなった。

日野レッドドルフィンズの勝利に貢献したローリー・アーノルド(撮影:菅原淳)

 そして、ディビジョン3は東京・江東区夢の島競技場で1試合がおこなわれ、降格した清水建設江東ブルーシャークスと日野レッドドルフィンズが激突、30ー16でレッドドルフィンズが制した。
 日野レッドドルフィンズは、WTB大内空がハットトリック。その後、4点差に詰められたが、終盤にはFWのパワーを活かしてLO中鹿駿が連続トライを決め、勝利を引き寄せた。

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