ジャパン主将のリーチ、東芝の1stステージ最終戦&代表ツアーへ決意語る
日本代表主将のFLリーチ マイケルは、この先、国内外で激戦を控える。
「ボール持ったら前へ。タックルに刺さって、刺さって。いつも通りです」
副将を務める東芝は19日、大阪・近鉄花園ラグビー場で国内最高峰のトップリーグ(TL)のファーストステージ最終節に挑む。昨季4強で現在はプールAで8チーム中首位。セカンドステージでのグループA(プールA・Bの各上位4チームによる/11月28日〜)への進出はすでに決めているなか、前年度5位でいまのところプールA・3位のヤマハを迎え撃つ。
就任1年目の冨岡鉄平ヘッドコーチは、昨季王者のパナソニックに39−26と快勝した8月22日の第1節(東京・秩父宮ラグビー場)を引き合いに出し、「開幕戦と同等のプライオリティを持って戦う。チャンピオンシップを取りたいのなら、1つひとつのディテールの部分でヤマハを圧倒しないといけない」。SO森田佳寿主将は開幕から負傷欠場中だ。開幕からWTB大島脩平副将がゲーム主将を務めていたが、今度は2戦連続でFLリーチ副将がその座につく。指揮官は言った。
「大島は(ゲーム主将が)いい経験になったと思うんです。ただ、怪我明け(10月12日の宗像サニックスとの第6節=○59−21/コカ・コーラウエスト広島スタジアムを欠場)でもある。一方、マイケルはどんどん成長している。このタイミングで任せるのは正解なのかな、と」
指揮官から「頼むな」とだけ声をかけられたという本人は、こう話す。
「東芝のアイデンティティーを示すチャンスだと思っています。プライドとプライドのぶつけ合い。ここでラグビーの原点をぶらさない。ファイトするところにフォーカスする」
この先のTL中断期間、日本代表のツアーを先導する。11月1日、8日には「JAPAN XV」としてマオリ・オールブラックス戦(それぞれ兵庫・ノエビアスタジアム神戸、東京・秩父宮ラグビー場)に挑む。
「本気で勝ちたい。いいテスト」
目指すは、「1人ひとりのリーダーシップ」の完成だ。いまの立場となった今年4月から、ずっとこう誓い続けている。SH田中史朗ら主力格がリカバリーのためツアー不参加のなか、「大チャンス」と強調した。
「選手が、(やるべきことを)言われなくてもできるようにしたい。いま、そういう感じになってきている。(世界の)トップ10以上になるには、もっと厳しい練習をしなければならない。トップ5とそれ以下の差は、疲れている時のプレーの正確性。致命的なミスをするチームは、上には行けない」