日本戦と花園での試合は、ともに4回目。トンガ代表率いるタクルア主将、「チームの力を引き出す」
過去3度の日本との対戦は1勝2敗。今回の試合で勝ち、星を五分にしたい。
日本代表PRのヴァル アサエリ愛とは、トンガの同じ学校に学んだ仲間だ。
花園ラグビー場でのプレーは、2019年のワールドカップ(以下、W杯)も含めて過去に3試合ある。こちらも今回勝てば2勝2敗となる。
7月29日(土)に日本代表とのテストマッチを戦うトンガ代表のソナタネ・タクルア主将が、同28日に報道陣の取材を受けた。
花園ラグビー場での一戦は、50キャップ目になるという。
節目の試合を勝利で飾りたい。
この日のトンガ代表は交通渋滞を避けるため、花園ラグビー場でのキャプテンズランはおこなわなかった。
大阪市、他所での練習(約40分)を実施した。
朝日大出身のシオネ・ヴァイラヌらノンメンバー4人だけがスタジアムに足を運んで取材に対応した。
ワールドラグビーの規定変更により加わった他国代表経験者たちについて、「チームにもたらす影響は大きい」と話した。
タクルア主将はオンラインで取材に応じ、「いつも通りにプレーしたい」と抱負を口にした。
自分が力を発揮するだけではない。「チームがいいパフォーマンスを出せるようにしたい」と誓う。
トンガ代表の選手たちは、普段は欧州やニュージーランド(以下、NZ)、オーストラリア、日本と、世界中に散ってプレーをしており、集合して日が浅い。
チームは、ワールドカップに向けて準備を急いでいる。
同主将は、「みんな長い移動距離を経て集まってきた。これからの限られた時間の中でチームとしてまとまっていく」と語った。
50キャップを重ねるまでの道を振り返り、「自分自身、ここまでやれるとは思っていませんでした」と言う。
NZの州代表や英・プレミアシップのニューカッスル、フランスのトゥーロン、アジャンで力を蓄え、第一線を走り続けてきた。
「国を代表して戦えるのは本当に光栄なことです。犠牲を払ってきた家族、(毎年の国際交流期に)こころよく送り出してくれた所属クラブに感謝します」
大きなケガもなくやってこられたのは、プロ意識を高く持ち、コンディションに気を配ってきたからだろう。
テストマッチデビューは2014年のサモア戦。
2015年と2019年のW杯で代表スコッドに選ばれ、8戦に出場している。
日本戦は2015年のパシフィック・ネーションズで勝ったのが最初(カナダ・バンクーバー/31-20)。2017年には、欧州遠征中のブレイブブロッサムズとトゥールーズで対戦した(6-39で敗戦)。
2019年のW杯前のパシフィック・ネーションズカップでは花園ラグビー場で対峙した(7-41で敗戦)。
32歳で迎える3度目のW杯で勝利を重ねるため、リーダーシップを発揮する。