日本代表 2026.07.03

日本代表主将・ワーナー・ディアンズ、新天地発の試したい長所

[ 向 風見也 ]
日本代表主将・ワーナー・ディアンズ、新天地発の試したい長所
LOワーナー・ディアンズ©︎JRFU

 ラグビー日本代表に、ワーナー・ディアンズが帰ってきた。

 身長201センチ、体重117キロの24歳。中学2年で来日し、2021年に19歳で初代表入りした。いまや不動の地位を確立しているが、6月下旬までは母国ニュージーランドにいた。地元のウェリントンに住んだ。

「楽しかったっすね。町の中の自分の大好きなカフェがなくなっていましたけど、(少年時代に使った)練習場などはあった。懐かしいなぁって」

 東芝ブレイブルーパス東京から期限付き移籍したハリケーンズで、主戦級を担っていたのだ。国際リーグのスーパーラグビーで、優勝を果たしていた。現地時間20日、ファイナルでチーフスを60-5で下した。

 以後は「日本に帰ってきてちょっとゆっくりして、普通に(代表に)合流という感じ。いい感じに過ごしました」。宮崎で動くナショナルチームへは、27日までに合流した。

 世界ランク上位国のクラブがひしめくスーパーラグビーへの所感は、「ハイテンポでファストだから、そこは(日本のリーグワンと)似てはいるんですけど、日本よりも(出場選手の)身体がちょっと大きいので、コンタクトのエリアがちょっと激しいくらいですね」。スーパーラグビーがリーグワンの上位互換である旨を匂わせながら、自身は問題なく戦うことができたと言いたげだ。

 いま見据えるのは、代表チームの大一番だ。7月4日、東京・秩父宮ラグビー場で新設ネーションズチャンピオンシップのイタリア代表戦に臨む。2列目のLOで先発する。

 新たなステージで得たものを、ビッグゲームに還元したい。

「どうキャリー(突破)とかタックルをよくできるか。色んな人に意見を聞くチャンスがあって、そこは成長したかなと。見せたいです」

 突進をどうブラッシュアップしたのか。さらに掘り下げた内容は、こんな調子である。

「(助言をくれたのは)皆っすね。コーチ、プレーヤー、チームメイト…。ハリケーンズは誰でも話せる環境で、普通に皆と助け合って、自分をよく成長させたいという感じだったので、皆で自分の意見を言い合っていた。(特に自身が磨けたのは)キャリーの前の判断、ボディシェイプ(体勢)――パス、キャリーと全部のオプションを使えるような姿勢――というところかなと」

 世界ランクで2つ上回る10位のイタリア代表には、2年前に14-42で屈している(北海道・大和ハウスプレミストドーム)。自身もプレーした当時の展開を踏まえてか「FWのバトルになってくるかなと。スクラム、ラインアウトモール…」「イタリアはオフ・ザ・ボールの動きがすごくいいです。自分たちはそれを上回って、セットピース(スクラムなど)も勝っていかないけない」と展望し、こうも続けた。

「毎試合、勝ちたい気持ちがないと、ラグビーをやっていく意味がないという感じがする。ワールドカップ(2027年のオーストラリア大会)に向けていいパフォーマンスをしていきたいというの(思い)もありますが、毎試合、毎試合、勝ちたいです」

 日本代表では主将も務める。昨年に続いてのことだ。このほど、ジャパンのエディー・ジョーンズヘッドコーチに任命されたのは「5月、かな」。船頭役を任された。

「話していたら、『ちょっと早めに合流して欲しい』と。その理由が、主将をするためですと言われて」

 今回あったオンライン会見の最中、現地で関係者にニュージーランドに残るよう勧められたと暗に認める。その流れで、過去に何度か口にしてきた思いを改めて述べた。

「日本で高校に行って色々と学んで、チャンスをもらって、高校を卒業した後もリーグワン(旧トップリーグ)の試合に出る前に代表の合宿を経験して。それを捨ててニュージーランドでプレーするというのは、もったいないなと」

 人生で最も大変だった練習のひとつに、流通経済大学柏高3年時の「(夏の)校内合宿」を挙げたことがある。

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