【現地リポート】高校日本代表が歴史的快挙!U19イングランド代表に初勝利。
3月21日、気温12度の青天。この季節の当地での気候を考えると、幸運な条件での試合だった。
高校日本代表とU19イングランド代表のテストマッチがオックスフォード大のイフリー・ロードラグビー場でおこなわれ(35分ハーフ)、高校日本代表がU19イングランド代表を45-31で破った。
フル代表、年代別代表を含め、史上初めてイングランドを倒す歴史的快挙を成し遂げた。
先制トライを挙げたのは日本。5分、イングランド陣に侵入後ラックを連取し、ゴール前の密集からHO津村晃志がトライを挙げる。その2分後には自陣からディフェンスラインを破って独走するキャプテン、NO8ロケティ・ブルースネオルをフォローしたCTB福田恒秀道がトライラインを越えて12-0とリードを広げた。
点の取り合いとなった前半は、ここからイングランドが追い上げた。日本と同じように、イングランドもミスを恐れず積極的にボールを動かす。
マーク・メープルトフトHCは試合後に述べていた。
「選手たちにはより自由にプレーするように言っていますし、今のトップレベルのラグビーはよりトライを取りにいくスタイルが主流です。今日のゲームプランも、よりボールを動かすプランで戦いました」
イングランドは体格差を活かした密集突破などでチャンスを作り、11分、13分と連続トライで12-12と同点に追いつく。しかし、20分にラインアウトモールから津村がこの日2本目のトライを挙げ、17-12。その3分後にイングランドに食い下がられて19-19と再び同点となるが、前半終了間際には外への展開からWTB坂田弦太郎がトライゾーンへ。26-19と日本リードで前半を終えた。
後半の先制点はイングランドに譲り、三度同点に追いつかれるが、その後はセットプレーで圧倒。ライアウトモールで再びリードを奪い、敵陣ゴール前のスクラムで相手ボールを奪い取る力技からロケティが連続で2トライをもぎ取る。21分までに日本が38-26と引き離した。
意地を見せるイングランドは近場での肉弾戦と連続オフロードでチャンスを作り一度は31-38と迫るも、29分にキックオフ直後のこぼれ球からチャンスを作ったロケティがこの日の3トライ目を奪う。これが決勝点となり、45-31でノーサイドの笛が鳴った。
イングランドのキャプテン、SHアイザック・メアーズは日本の健闘を称えながらも悔しさを滲ませた。
「日本の選手たちのフィジカルの激しさ、ワークレートの高さには圧倒されました。今日の試合は、いいレッスンになりました」
日本は明らかに体格で上回るイングランドの選手たちを相手に、足をへし折るかのような「刺さる」タックルを連発した。要所でブレイクダウンも支配し、まさに快勝と言える戦いぶりだった。
攻守に渡り大活躍だったロケティ主将は、勝因をこう語った。
「イングランドがブレイクダウンで手強い相手だということは分かっていました。ワンチームとして(スローガンである)結び目を意識してしっかり練習してきた成果だと思います」
桑原立HCは「選手たちには勝つためのシナリオを考え、そのシナリオを実行できるような試合運びを意識するように言っていました」と振り返り、「先発メンバー、ベンチメンバーにはそれぞれブレーカー、フィニッシャーという役割があり、今日は選手たちがそれぞれ自分の仕事をしっかりとこなしてくれた」と若き戦士たちを称えた。
昨年のイングランドとの対戦では47-52と惜敗に終わっていた。その悔しさを晴らす勝利は、日本ラグビーの歴史に残る大金星だった。
そしてなにより、この日グランドに立った選手たちにとって一生の思い出に残る試合となっただろう。




