静岡ブルーレヴズ、連敗脱出に向けて。日野剛志は「大本に立ち返る」。
静岡ブルーレヴズが苦しんでいる。
昨季はレギュラーシーズン4位(14勝4敗/最終順位5位)と躍進したが、今季は10試合を終えて3勝7敗。大きく負け越しているる上に、順位はプレーオフ圏外の7位にまで沈んでいる。6位の東芝ブレイブルーパス東京との勝ち点差は「9」だ。
3月1日の第10節・東京サンゴリアス戦では24-57と大敗を喫した。連敗は今季最長の「4」となった。
藤井雄一郎監督は3連続トライで点差を詰めた終盤に触れ、「交代選手だけのメニューをやったのでその成果は出た」としながら、「問題を一つ解決したら、また別のところから問題が出てきて…」と首を傾げる。
「先週の課題だったFWとBKのコンビネーションには今週から取り組んできたけど、前半はたくさんミスが出て…。ただ、後半はそこが繋がったので、これから浸透していくのかなと思います」
指揮官はこの日、「良い流れを作りたい」と若手を大胆に起用した。21歳のWTBジャック・ティムと24歳のFB杉本海斗をリーグワンデビューさせる。しかし、勝利には繋がらなかった。
「けが人が本当に多くて、今週が一番きつい週でした。来週にはたくさん帰ってきます」
ここ3試合は、バイウィーク明けの復帰が見込まれる日本代表のサム・グリーンと、長期離脱が決まった家村健太が不在。昨季背番号10を背負った二人を欠き、本職はバックスリーの奥村翔に10番を託していた。
第9節ではさらに、昨季リーグベストフィフティーンのWTBヴァレンス・テファレが大けがを負った。シーズン中の復帰は難しくなった。
このテファレに加え、第10節はLOマリー・ダグラス、ジャスティン・サングスター、CTBチャールズ・ピウタウ、SH北村瞬太郎、FB山口楓斗らが相次いで欠場。戦前から苦戦が予想されていた。
負傷者続出の影響を問われたLO大戸裕矢は、「そこを考えてももうしょうがないので。出てるメンバーがベストメンバー」と強調する。
課題を別の箇所に見出す。
「フェーズが続いた時のディフェンスは修正が必要です。1人目がロータックルできてなかったり、2人目も踏ん張れずに倒れてしまったり…。クワッガ(スミス主将)はジャックルにいけるけど、他のプレーヤーも2人目の仕事の精度をもっと上げていかないといけない。でも、課題は明確です」
「この結果をしっかり受け止めて、真摯に反省したい」と話すのは、こちらもベテランのHO日野剛志だ。
この日はセットプレーでも後手を踏んだ。成功率はラインアウト、スクラムともに60%台まで落ちた。
「僕たちはセットプレーで流れを作るチームです。そこを軽視してしまっては、勝てる試合も勝てない。強いランナーに頼るのではなくて、自分たちの強みに立ち返れるように立て直していきたいです」
「相手のスクラムも素晴らしかったですが、自分たちにフォーカスを向けるべき」と続ける36歳は、次戦までの過ごし方をこう明かす。
「詳しくは言えませんが、小手先の細かいところばかりに目が行き過ぎてしまっているので、大本に立ち返ろうかなと個人的には思っています。スクラムのリーダーであるHOとして、自分たちがどういうスクラムを組んでいたのか、もう一度フォーカスしたいです。ブラックラムズさんはセットプレーが好調なので、しっかり戦えるように良い準備をします」
ブラックラムズ東京との第14節は、3月14日に駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でおこなわれる。
勝ち点差を鑑みても、上位6チームが争うプレーオフ進出を占う大事な一戦となるだろう。



