【関東大学リーグ戦】東洋大が勝ち切り2位で選手権へ。昨季王者の大東大は入替戦に回る
■関東大学リーグ戦1部
11月30日@秩父宮ラグビー場(東京)
【東洋大 34-12 大東大】
11月30日、関東大学リーグ戦1部の最終節が秩父宮ラグビー場でおこなわれ、東洋大が大東大を34-12で破り、6勝1敗の2位で全日程を終えた。敗れた大東大は勝ち点を伸ばせず7位に終わり、専大との入替戦に回る。
首位を争っていた東海大が直前の試合で優勝を果たし、東洋大にとって難しいモチベーションのゲームとなったが、すでに出場を決めている大学選手権に向けて引き締まった攻守を見せた。
6分、敵陣中央でフェーズを重ねて右サイドへ展開。大外でボールをもらったWTB梅木颯斗がタックラーをはじき飛ばす豪快なトライを決めて5点を先行する。
その後も接点の攻防で上回る東洋大は18分、相手陣内深くでのラインアウトを起点に攻め立てる。中央までボールを動かし、FL森山海宇オスティンが大きくゲイン。直後のラックからLOジュアン・ウーストハイゼンが持ち出し、中央で押さえた(12-0)。
24分には敵陣22メートル線内で反則を誘い、ラインアウトモールを押し込む。5メートルラインを越えたところで左のオープンスペースへ。そして、トライ寸前の場面で大東大FBタヴァケ・オトが故意にパスを妨害したと見なされ、シンビンに。そのままペナルティトライが認められ、19-0とリードを広げた。
28分にも梅木がふたたび右のタッチライン際を走り切り、24-0で前半を折り返した。
この試合を迎えた時点で2勝4敗の7位。なんとか勝ち点を積み上げて入替戦を回避したい昨季王者の大東大だが、後半もペースをつかめないまま時計が進む。
時折スティールに成功するなど、状況を好転させそうなシーンは作るものの後が続かない。10分までに2本のトライを追加され、0-34とさらに突き放された。
一矢報いたのは30分。中盤でFLノア・トファエオノがボールを奪うと、オフロードで大竹慶宣につなぐ。FWリーダーを任されるNO8はそのまま走り切り、ポール下にダイブ。ようやく一本を返すと、34分にはWTB山田真生のトライで12-34とした。

しかし反撃もここまで。以降、スコアは動かず、東洋大が逃げ切った。
昨季と同じく2位でリーグ戦を終えた東洋大の福永昇三監督は、「2週間厳しい練習を重ねてきた。勝利で終われてうれしい」と笑顔。キャプテンのNO8ステファン・ヴァハフォラウは、「大学選手権に向けていい準備をしたい」と全国の舞台へ目を向けた。
一方、専大(2部2位)との入替戦が決まった大東大の酒井宏之監督は、「崖っぷちの状況を4年生を中心に乗り越えようとしたが、優勝を目指している東洋大とは小さなところで差があった。(ジュニアを含めて)入替戦が続くがどちらも勝って4年生を送り出したい」とステージこそ異なるものの、こちらも先を見すえて前を向いた。
関東リーグ戦1部の最終順位は以下の通り。
① 東海大 7勝0敗 勝ち点40 ※大学選手権出場
② 東洋大 6勝1敗 勝ち点36 ※大学選手権出場
③ 関東学大 4勝3敗 勝ち点26 ※大学選手権出場
④ 流経大 4勝3敗 勝ち点25
⑤ 立正大 3勝4敗 勝ち点20
⑥ 法大 2勝5敗 勝ち点17
⑦ 大東大 2勝5敗 勝ち点15
⑧ 日大 0勝7敗 勝ち点9
<関東リーグ戦1部・2部入替戦日程>
・12月13日(土)11:30 大東大(1部7位) vs 専大(2部2位) @熊谷
・12月13日(土)14:00 日大(1部8位) vs 中大(2部1位) @熊谷
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