【日本代表】試合終了直前、李承信の逆転PGでジョージアに勝利!世界ランキング12位、第2バンドでRWC2027抽選会へ。
ラグビー日本代表 4週連続テストマッチ
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■リポビタンDツアー2025
11月22日@ミヘイル・メスヒ・スタジアム(トビリシ)
【日本 25-23 ジョージア】
世界ランキング13位・日本代表の欧州遠征「リポビタンDツアー」の最終第4戦は、ランキング11位の東欧の雄、ジョージア代表と対戦。2025年最後のテストマッチは手に汗握る展開から逆転勝利を収めた。
前半5分のPGでジョージアに先制を許すも、8分に日本はSO李承信PG成功で同点に追いつく。直後の10分、ジョージアが攻め込む中でこぼれたボールを日本のCTBチャーリー・ローレンスが前方へ蹴り出すとCTBディラン・ライリーがトライゾーンで押さえて逆転。コンバージョンも通して7点のリードを奪った。(10-3)
以降、日本はジョージアにイエローカードが出た時間帯にトライは奪えずも、PG2本を沈めた。ジョージアはPG1本を加え追撃、前半は安定した試合運びでゲームをコントロールした日本が16-6とリードして折り返した。
後半は両チームが1本ずつPGを決め合う展開からスタート。11分にはジョージアがインターセプトからトライライン目前まで迫るも、日本のNO8ジャック・コーネルセンが相手の踵に手をかけてノックフォワードを誘い、ピンチを救った。
以降は互いに得点を奪えぬ時間帯が続くが、ジョージアがテリトリーで優勢な状況から28分にスコアが動く。フェーズを重ねて猛攻を仕掛け、ラックから持ち出したWTBデムリ・タプラゼがグラウンディングして3点差に迫った。(16-19)
日本が33分のPGでリードを6点に広げた後、再び攻勢をかけるジョージアは37分、スペースを生んだ中央にCTBトルニケ・カホイゼがトライ(G)。日本は逆転を許す。(23-22)
後がない日本は全てをかけて攻め込み、40分に敵陣で相手のペナルティを誘う。大きなプレッシャーがかかる中、FBにポジションを移した日本の李が右サイド15mラインのやや内側から約30mのショットを通してラストプレーで逆転。今年最後のテストマッチを25-23の僅差で制した。
バイスキャプテンの李承信は試合後の会見で「22mラインに入った中でも孤立したキャリーが目立ってジャッカルされて、結果的に1トライしかできず。アタックは改善するところが多かった」とチームの司令塔として課題を示しつつも、「テンポをコントロールしてキックゲームに持ち込むところはうまくできた」と手応えを語った。
逆転に持ち込んだ最後のPGについては、15日のウエールズ戦(⚫︎23-24)では「力み」があったという反省をふまえて「『これ入れたら勝てる』と考えず、どういう弾道で蹴るかだけ意識して蹴りました」と振り返った。
試合前時点の世界ランキングのポイントは11位・ジョージア:74.69ポイント、13位・日本:72.58ポイントだった。ランキング下位の日本が勝利したことで1.51ポイントを獲得、一方のジョージアは同ポイントを失う。この結果、日本:74.09ポイント、ジョージア:73.18ポイントとなり、両チームの順位は入れ替わる。
12位・ウエールズ(74.23ポイント)は今週、ホームで2位・ニュージーランド(90.33ポイント)と対戦する。両チームには13ポイント以上の差があるため、仮にウエールズが敗れてもポイントを失わない。よって、日本はウエールズに次ぐランキング12位となる見込み。12月3日におこなわれる2027年W杯オーストラリア大会のプール組分け抽選会では「第2バンド」で臨むことになる。




