国内 2025.11.11

清水建設江東ブルーシャークスが年少〜小学生の子どもたちの大会「ブルーシャークスCUP 2025」開催! 総勢1000人規模で賑わう

[ 奥田明日美 ]
清水建設江東ブルーシャークスが年少〜小学生の子どもたちの大会「ブルーシャークスCUP 2025」開催! 総勢1000人規模で賑わう
小学3年生〜6年生と江東BSの選手たち(撮影:矢口亨)

 2025年11月3日(月・祝)、清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)の練習グラウンド・荏田グラウンドにて、年少〜小学生年代の大会「ブルーシャークスCUP2025」が開催された。今回で4回目となる同大会は、ラグビー・リーグワンのディビジョン2に所属する江東BSが主催するもので、子供たちへのラグビーの教育と普及を目的としている。現地のリポートをお届けする。

 秋晴れに恵まれた文化の日。江東BSの練習拠点・荏田グラウンドが、いつもの逞しい選手たちの声に代わって、子どもたちの笑い声と歓声で包まれた。神奈川県と東京を拠点とする3つのラグビースクール(田園ラグビースクール、江東ラグビークラブ、麻生ラグビースクール)が参加し、年少・年中、年長、小学1年生〜小学6年生までの8学年でグループに分かれ、ミニゲーム70試合以上を実施。存分にラグビーを楽しむ1日となった。

年少中〜小学2年生はタグラグビー形式で実施(撮影:矢口亨)
小学6年生の部。競技性が増し白熱した戦いを見せた(撮影:矢口亨)
小学校1年生の部で優勝した田園RS「田園A」チーム(撮影:矢口亨)
小学校2年生の部で優勝した江東RC「江東C」チームと、江東BS ノア・フォスター(上段左)、中森樹生(上段右)(撮影:矢口亨)

 続いて行われたのは、小学3年生、4年生の2学年。7人制で行われ、こちらはさらに競技としての盛り上がりが増した。大人さながらの狙いをもったパスや戦術を遂行するプレーが増えてラグビーの形をなし、江東BSの選手たちも思わず唸るようなビッグプレーが飛び出してグラウンドの熱気はさらに高まった。

小学3年生の部で優勝した田園RS「田園A」チーム(撮影:矢口亨)

 最後に、小学5年生、6年生。9人制となり、セットプレーもスクラムを組んで行われる。選手たちの表情には一段と集中力が増し、一喜一憂を抑えた冷静なプレーの末、試合終了のアナウンスとともに感情が一気に爆発した。それでも、試合後の挨拶や閉会式での相手を讃える拍手は欠かさず、ラグビーの精神をすでに体現する姿が印象的だった。小学5年生の部門で優勝した江東RC「江東B」チームの嶋根恵くんは、無邪気な笑顔と共にこう宣言した。「みんなで勝ち取った優勝だから、これからもこの喜びを忘れずに頑張っていきたいです。ブルーシャークスのエド選手(エド・ホームズ)に(普及活動で)教わった、“当たること”や“パス”が活きました。来年は最高学年としてキャプテンになって、優勝したい」。

小学校5年生の部で優勝した江東RC「江東B」チーム。嶋根恵くん(下段左)(スタッフ撮影)

 大会を通じて、ラグビーの楽しさを再発見したのは子供たちだけではない。今大会の特徴の1つとして、江東BSの選手たちがそれぞれのチームをアテンドしていたことがある。各チームに均等に担当選手が割り振られ、試合前のアップから、試合前後の子供たちのケアに至るまで付き添いを行った。子供たちがリーグワンの選手と近い距離で交流を行うことが狙いだが、純粋にラグビーをプレーする様子を見て選手たちも感じるところがあったようだ。

 自身がアテンドしたチームが優勝を果たしたフランカー・髙橋広大は、「みんなすごい。僕はチャンピオンにしてもらいました。自分がラグビーを始めたのはこのくらいの年代だったので、その頃を思い出して楽しかった。たくさんご飯を食べて、たくさん寝て、上手くなって欲しい」と語り、共に勝利を喜んだ。

髙橋広大(写真右)。アテンドしたチームとハイタッチをする様子(撮影:矢口亨)

 さらに、江東BSのフッカー大西訓平とスタンドオフ桑田宗一郎は田園ラグビースクールの出身。自身が育ったスクールと、時を経てリーグワンの選手として関われるのは嬉しいだろう。2人の存在は子供たちにとって、リーグワンを身近に感じさせることになっているはずだ。

 そして、この大会で「清水建設江東ブルーシャークス」をますます身近に感じたことで、これからのラグビーの担い手も増えたに違いない。この日のグラウンドから、未来のラグビープレーヤーがきっと巣立っていくことだろう。

試合前の握手(撮影:矢口亨)

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