国内 2025.11.09

【花園予選決勝】大注目の一戦は、京都成章が制す。京都工学院を破り、2大会ぶりの花園へ。

[ 編集部 ]
【花園予選決勝】大注目の一戦は、京都成章が制す。京都工学院を破り、2大会ぶりの花園へ。
2大会ぶりの優勝に喜ぶ京都成章(撮影:松村真行)

■第105回全国高校大会 京都府予選決勝
11月9日@宝が池球技場(京都)
【京都成章 22-12 京都工学院】

 京都のみならず全国の高校ラグビーファンが注目する、赤と青×黄の一戦。
 京都府花園予選決勝は、11大会連続で京都工学院×京都成章の顔合わせとなった。

 昨季は9年ぶりに工学院が優勝。今季は二度対戦し、1勝1敗。成章は全国選抜大会で準優勝と好成績を残している。

 決着をつけるべく、宝が池球技場で両校が火花を散らした。

 雨中戦のゲームプランを、より遂行できたのは成章だった。
 SO岡元聡志が長短織り交ぜたキックでエリアを獲得。長い時間で敵陣での攻防を展開できた。

 均衡を破ったのは前半17分だ。相手の上げたハイパントを自陣深くでSO岡元が確保すると、空いた右のスペースにボールを運ぶ。FB春藤大翔、NO8南川祐樹と繋ぎ、タッチライン際を一気に攻略した。

 その3分後にはパスを後ろに逸らした相手のミスを逃さず、CTB森岡悠良が突き刺さるタックルでターンオーバーを誘う。すぐに左に展開し、WTB尾関仁が左コーナーに飛び込んだ。

 プレースキッカーを担ったCTB森岡はこの日、左右の端から連続でコンバージョンを沈める。14-0とリードを広げた。

 立て続けにスコアの動いたこの時間帯は、22分、24分と互いにキックチャージからスコアを奪った。
 スコアは19-5と動き、ハーフタイムを迎えた。

 後半も成章は崩れなかった。代名詞である「ピラニアタックル」を随所に見せ、主導権を握る。

 15分には相手のノットロールアウェーを引き出し、CTB森岡が3点を追加。22-5として2トライ2ゴール以上の差をつけた。

 以降もタックルの雨を降らせ、工学院を自陣に閉じ込める。
 失点を27分の1トライに抑え、歓喜の時を迎えた。

 最終スコアは22-12。スコア以上の快勝で、2大会ぶり17回目の花園出場を決めた。

 監督として初めて胴上げされた関崎大輔監督は「最高でした」と喜びを語り、「去年負けてしまったのでいろいろと思うことはありました」と言葉を詰まらせた。

*11月27日発売のラグビーマガジン1月号にて、京都成章の歩みをリポート予定

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