国内 2025.11.08

【花園予選決勝】兵庫県代表は関西学院!報徳学園を破り、5大会ぶり10回目の全国大会へ。

[ 編集部 ]
【花園予選決勝】兵庫県代表は関西学院!報徳学園を破り、5大会ぶり10回目の全国大会へ。
攻守に光った関西学院LO松山莉空(撮影:牛島寿人)

■第105回全国高校大会 兵庫県予選決勝
11月8日@ユニバー記念競技場(兵庫)
【関西学院 29-7 報徳学園】

 兵庫県の花園予選決勝は7大会連続の同カード。勝敗は5大会ぶりに入れ替わった。

 関西学院が報徳学園を29-7で破り、10回目の全国大会出場を決めた。

 関西学院は用意してきた入念なプランを遂行できた。この日は自陣からのキックを封印。ゴールラインを背負いながらも、アグレッシブにボールを動かした。

 先制点は前半3分。カウンターアタックから敵陣10メートル付近でのPKを得ると、CTB西浦章博主将が40メートル超のPGを沈めた。

 以降も果敢に攻め、それを受けた報徳はFL山口鉄心主将の突き刺さるタックルなどで後退させるシーンもあったが、最後はペナルティで終えた。

 18分、関西学院が相手の度重なる反則でゴール前まで迫り、最後は局地戦をPR丸山颯平が制した。

 20分には初めて自陣22メートル内への侵入を許すもこれを凌ぎ、続く24分には自陣深くからSO木山仁平が抜け出す。まもなくLO松山莉空がフィニッシュした。

 ディフェンスでも引き締まった関西学院は、前半終了間際にWTB岸本結がスティールをお見舞い。ゴール前ではLO松山らが身を挺して、相手のノットグラウンドディングを引き出した。

 ペナルティをゼロに抑え、15-0でハーフタイムを迎えた。
 後半も戦局は大きく変わらなかった。

 報徳は立ち上がりにスクラムから好機を得るも、ブレイクダウンでのターンオーバーを許した。

 再び関西学院が追加点を挙げる。WTB岸本、CTB田中智也の好走を起点に13分、HO黒田鉄二、PR根木健太郎と繋いだ(22-0)。

 その6分後には、オフロードパスの連続で崩されて大外にトライを許すも、失点はこの7点のみ。
 攻守が激しく入れ替わった終盤にもFW戦を制し、最後はPR根木が自身2トライ目となる決勝点を挙げた。

 関西学院の安藤昌宏監督は「準備してくれたことを出してくれました。昨年は蹴ったことで相手にボールを渡して何もできなかった。思い切ってボールを保持する時間を長くしようと。ミスなくやり通してくれました」と話した。

*11月27日発売のラグビーマガジン1月号にて、関西学院の歩みをリポート予定

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終始リズムに乗れなかった報徳学園(撮影:牛島寿人)

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