【関東大学リーグ戦】東洋大が関東学大を振り切って開幕2連勝。終盤まで一進一退の攻防続く

■関東大学リーグ戦1部
9月28日@八王子市上柚木公園陸上競技場(東京)
【東洋大 38-31 関東学大】
9月28日、八王子市上柚木公園陸上競技場にて、関東大学リーグ戦1部の2試合がおこなわれた。
第1試合は昨季2位の東洋大と、開幕戦で前年王者の大東大を破った関東学大が顔を合わせた。注目の一戦は序盤、裏のスペースへのキックを有効に使った関東学大がペースを握る。
9分、敵陣22メートル線内のラインアウトモールを起点にCTBのコンビネーションが冴える。ゴール前中央で、共同主将の安藤悠樹の好パスに反応した後藤天真がタイミングよく相手ディフェンスのギャップを突き、先制トライを挙げた。
しかし、これで目が覚めたのか、東洋大も反撃。13分、ボールを大きく動かして左のオープンスペースを制圧。最後はFL山本圭悟が左中間に飛び込み、7‐7と同点に追いつく。 勢いに乗った東洋大はその後、攻守のセットスピードで上回り、ハーフタイムまでにHO小泉柊人らが3本のトライを重ねた。
対する関東学大も35分、SO星遥大のキックの好キャッチから安藤のトライにつなげたものの、前半は24‐12と東洋大がリードしてゲームを折り返す。

後半も前半同様、序盤は関東学大が主導権を掌握。試合後、東洋大副将のFL森山海宇オスティンが「相手のエナジーに押されてしまった」と振り返ったように、関東学大が勢いを見せ、3分にはHO丸尾瞬がラインアウトモールを押し込んで5点差に迫った(19‐24)。
同時にディフェンスの粘りも光った。16分、反則の繰り返しによってLO楠田祥大がシンビンを受け、ペナルティトライを奪われるも、その4分後には敵陣深い位置での仕掛けからPR髙田凱斗が左スミに押さえる。24‐31と1トライ1ゴール差まで迫り、一人少ない状況ではスコアを与えなかった。
その後は一進一退の攻防が続くも、終盤に入ると東洋大が地力を示す。
34分、相手のラインアウトミスに乗じ、キックで左サイドを一気に攻略。WTB梅木颯斗が左中間に飛び込み、スコアを安全圏に広げた(38‐24)。
一矢報いたい関東学大は、ロスタイムに星がインターセプトに成功。ポール下を走り抜けるも反撃はここまで。東洋大が熾烈なシーソーゲームを制した。
開幕2連勝を飾った東洋大の福永昇三監督は、「(関東学大が)ディフェンスに粘りがあるのはわかっていたが苦しめられた。前半のスロースタートは修正したい」と課題を口にした。一方、関東学大の榎本淳平監督は、「(相手の)ボールキャリア1人に対して1.5人で対応したかったが、前半は1対1の場面を多く作られた。後半はうまく修正できた」と、敗戦にも手応えを得た様子。今季リーグ戦の「台風の目」となり得るだけの力を証明した。
<次戦日程>
・10月12日(日)法大 vs 東洋大@熊谷B
・10月12日(日)東海大 vs 関東学大@東海大グラウンド