【関東大学リーグ戦】昨季8位の関東学大が同1位の大東大に快勝! 開幕節でジャイアントキリング成す。

■関東大学リーグ戦1部
・9月15日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【関東学大 55−35 大東大】
いきなりのジャイアントキリングだ。関東大学リーグ戦の開幕節最後の一戦が9月15日、埼玉県の熊谷ラグビー場で開催され、昨季8位の関東学大が同1位の大東大から9トライを奪い、55-35で快勝を収めた。
昨季のレギュラーメンバーが数多く残り、今季リーグ戦で台風の目になりうる存在と目されていた関東学大。この日は立ち上がりからその前評判に違わぬ実力を発揮し、ゲームの主導権を握った。
まずは11分、右コーナーで得たラインアウトからモールで前進し、サイドを突いたHO丸尾瞬が先制のトライを挙げる。大東大も直後のキックオフから相手陣深く攻め込み、ラインアウトモールでHO大谷晴輝がお返しのトライをマーク。7-7の同点に追いつくが、関東学大は18分にスクラムのプッシュオーバー、21分にはキックチェイスを起点に2トライを加え、19-7とリードを拡大する。
大東大もここで踏ん張り、27分にふたたびラインアウトモールを押し込んでトライ。5点差に詰め寄ったが、関東学大はここからがたくましかった。自陣22メートル線内のピンチを守り抜いて反撃に転じると、36分に右展開の大外でパスを受けたHO丸尾がBK並みの快足を飛ばしフィニッシュ。さらに42分にも連続攻撃を仕留めきり、31-14として前半を折り返した。
相手の気迫に受ける局面が多かった大東大だったが、後半は勢いを盛り返す。まずは開始3分、CTB小澤匠が密集サイドを鋭く切り裂いて中央へ。直後のキックオフで関東学大のWTB長野亘汰にこぼれ球を拾われ痛いトライを喫したものの、19分にスクラムからふたたびCTB小澤が軽やかなステップで駆け抜け、28-38と10点差に詰め寄った。
その後28分に関東学大がトライを挙げるも、大東大も37分にWTBタヴァケ・オトの快走でトライを返し、なんとか望みをつなぐ。そして迎えた40分、関東学大は身上のスピーディーな連続攻撃でWTB山川誠人が勝負を決めるトライをマーク。さらにロスタイムにもトライを加えた関東学大が大東大を振りきり、歓喜の拳を築き上げた。