国内 2025.09.14
【関西大学リーグ】関西学院大が春王者の立命館大を撃破。同志社大が近大を破って4年ぶりの開幕戦白星。天理大、京産大は順当勝利。

【関西大学リーグ】関西学院大が春王者の立命館大を撃破。同志社大が近大を破って4年ぶりの開幕戦白星。天理大、京産大は順当勝利。

[ 編集部 ]
京産大のWTB小林修市。2トライをマークした(撮影:石井愛子)

■関西大学Aリーグ・9月14日@花園ラグビー場・第1G(大阪)
【京都産業大 60−0 摂南大】

 花園ラグビー場第1グラウンドは第1試合から昨季関西大学リーグ2位、全国大学選手権ベスト4の京産大が登場。
 昨季7位の摂南大と対戦し、60-0と快勝した。

 京産大は序盤からエンジン全開。前半5分のWTB小林修市のトライを皮切りに、開始10分で3トライを挙げた。

 SO吉本大悟が飛距離のあるキックでエリアを取り、摂南大の自陣でのミスを逃さずトライに繋げた。

 ボールを持てばSH髙木城治がクイックに捌いた。
 23分、33分にはCTB奈須貴大が縦突破でトライに絡み、31-0で前半を折り返した。

 後半は自陣深くに侵入を許すこともあったが、粘り強いディフェンスで相手のミスを誘う。
 無失点に抑え、5トライを加えた。

 京産大の廣瀬佳司監督は「開幕のプレッシャーやタフなコンディションの中でしたが、ディフェンスもアタックも練習してきたことを出してくれた」と称え、「まだリーグは始まったばかり、課題はたくさんある」と気を引き締めた。

厳しい結果となった摂南大(撮影:石井愛子)
攻守に働いたルーキー、WTBフコフカ・ルカス(撮影:石井愛子)

■関西大学Aリーグ・9月14日@花園ラグビー場・第1G(大阪)
【天理大 62−0 関西大】

 第1グラウンド第2試合は、昨季王者の天理大と8位の関西大学が対戦した。
 春は関西大が天理大破ったことで注目された一線だが、天理大が62-0で勝利を収めた。

 天理大は前半、17-0と先行できた。
 関西大に何度も自陣深くまで入られたが、その度に粘り強く体をぶつけ、相手のノックフォワードを引き出した。

 6分の先制トライはFLアリスター・サウララの好タックルを起点に素早く切り返して奪った。
 共同主将のSO上ノ坊駿介がブレイク、CTB山田晟大のトライに繋げた。

 中盤はキックオフの処理ミスからゴール前のピンチを二度背負うも、トライラインギリギリでノックフォワードを誘うタックルを見舞う。スクラムでのターンオーバーもあった。

 30分頃にはFB堂免遙生にインターセプトを許したが、またしてもWTBフコフカ・ルカスのトライセーブタックルでスコアさせなかった。

 苦しんだ前半だったが、後半はゲームを掌握できた。
 3分に追加点を挙げると、ハイパントやクロスキック、グラバーキックとSO上ノ坊を中心とした足技を起点にトライを重ねた。24分までに41-0とし、大勢を決めた。

 天理大の小松節夫監督は、6月に起きた不祥事を詫びた後、「スクラムで頑張ってくれて良いディフェンスができて失点を0に抑えられたことが一番の成果」と試合を振り返った。

春のリベンジをされた関西大(撮影:石井愛子)

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