【女子日本代表】アイルランド戦前日に意気込み。古田真菜「8月24日にどうなっていたいか。それぞれが紙に書いてきた」

8月22日に開幕したワールドカップ2025イングランド大会。
24日には女子日本代表”サクラフィフティーン”が、アイルランドとの初戦を迎える。
◆メンバー表はこちら。
前日23日には当日の試合会場であるフランクリンズ・ガーデンズ(ノーサンプトン)の芝を踏んだ。
キャプテンズランの後、2番、13番でそれぞれ先発するHO公家明日香、CTB古田真菜、そしてベリック・バーンズBKコーチが取材対応。明日への思いを語った。
古田にとっては2大会目のW杯。「前のW杯を終えてからのこの3年間、ずっとこの日を楽しみにしてきました。みんなと一緒に同じ目標に向かって積み上げてきたので、やってきたことをしっかり発揮したいし、責任を持ってプレーしたい」と意気込んだ。
一方で、初のW杯に挑む公家。しかし、「プレッシャーを感じることはなく、楽しみの気持ちの方が大きいです。他の(初めての)選手たちも浮き足だったり、緊張して固くなったりすることはない」と話した。
古田もメンタル面の準備は万全とみる。
「2年前、昨年とWXVをほとんどの選手が経験しています。大きな大会でもしっかりと地に足ついて戦える準備ができていると思います」
試合前時点の世界ランキングでは、日本の11位に対してアイルランドは5位と格上にあたる。
公家は「本当に挑戦のしがいがある相手。自分たちが今までやってきたことがどれだけ通用するか。それを発揮できる良い機会」とたぎる思いを語った。
古田は「それぞれがこの8月24日にどうなっていたいかを紙に書いて話してきた」と明かし、「それだけターゲットにしてきた日です。チーム全員で積み上げてきました」と話した。
挑む側が立ち上がりで上手くいかなければ、勝利は難しくなるのではないか。
そんな現地記者の問いに、バーンズコーチは「最初の10分で試合のすべてが決まるわけではない」とし、こう力強く言った。
「確実に言えることは、他のチームの誰よりも日本の選手たちは努力を積み上げ、ハードワークしてきました。ジャパンは他国からみくびられているかもしれない。でも、個人を、このチームを、誇りに思わない選手は誰一人としていないでしょう」
またバーンズコーチは、明日のキーポイントに「キックゲーム」と「セットピース」を挙げた。
「キックは両チームとも得意としています。アイルランドには10番の(ダナ)オブライエンが中心で、彼女は自分よりもロングキックが得意なのではないかと思えるほど」と警戒。
報道陣に公開されたキャプテンズランの冒頭15分でも、入念にバックスリーとキックの確認をしていた。
選手の2人は「高い精度でプレーしたい」と口を揃えた。
「チャンスがたくさんあるわけではないと思うので、そのチャンスをいかに自分たちがものにできるかが勝負の鍵。セットプレーでもフィールドプレーでも、一つひとつのプレーを大切にしたいです」(公家)
会場スタッフは日本語で挨拶してくれ、温かい気持ちになったという。
試合会場はすでにチェンジングルームまでもW杯仕様に装飾され、芝もきれいな状態を確認できた。
「いよいよ始まるんだな、という気持ちになりました」(古田)
ノックアウトステージ進出には、アイルランド戦での勝利が必須と言っていい。
サクラフィフティーンの歴史に新たな1ページを刻めるか。
勝負の初戦は、日本時間で20:00に始まる。