オーストラリア代表SHニック・ホワイトが年内で引退。8月2日B&Iライオンズ戦が最後のテストマッチ。

　オーストラリア代表“ワラビーズ”のSHニック・ホワイトは8月2日のブリティッシュ&アイリッシュ（B&I）・ライオンズ戦がワラビーズとしてのラストマッチとなること、2025年内に現役を引退することを7月31日に発表した。

　ニューサウスウエールズ州出身のニック・ホワイト(35)は、2013年のニュージーランド代表戦に途中出場し、テストマッチデビューを果たした。2015年から4年はヨーロッパでのプレーも経験。W杯は2019・2023年の2大会に出場し、鋭く正確なパスとキック力に強みのあるハーフBKとして、今年7月6日のフィジー代表戦までにワラビーズとして72キャップを重ねた。

　現在、ホームユニオン4か国の連合チームであるB&Iライオンズが12年ぶりにオーストラリアに来征中で、ワラビーズとのテストマッチ2試合を終え2勝している。ニック・ホワイトは8月2日にシドニーでおこなわれる第3テストマッチで先発出場し、生涯最後のテストマッチに臨む。その後、今年9月に開幕する新大会「スーパーラグビーAUS」にフォースの一員として出場し、ラグビープレーヤーとしてのキャリアを終えるという。

　ホワイトは「ワラビーズの9番をめぐる争いは長年激化していますが、今こそ若い有望選手たちにバトンを渡すタイミングだと感じています。彼らには、素晴らしい経験となるであろう自国開催のRWC2027につながる実戦経験が必要です」と、引退へ向けた心境とワラビーズの次代を担う後輩への思いを表現している。