国内 2025.07.25

東京ガス、50周年からの新章を豪華なゲストが祝う。完全燃焼誓うBlue Flames、新名称&新エンブレム発表

[ 編集部 ]
東京ガス、50周年からの新章を豪華なゲストが祝う。完全燃焼誓うBlue Flames、新名称&新エンブレム発表
“一戦一戦、完全燃焼”で戦う――熱い思いが込められた新チーム名称は「Tokyo gas Blue Flames」。隣はマスコット

左からサポーターズクラブ会長・杉浦誠氏、大田区長・鈴木晶雅氏、リーグワン理事長・玉塚元一氏、関東ラグビー協会会長・伊藤隆氏、東京ガス社長・笹山晋一氏、ラグビー部長・熊谷良氏(PHOTO/TOKYOGAS)

「東京ガスラグビー部の大森グラウンドの周りは、私のランニングコースの一部なんです」

 週に2回は、ラグビー場の芝を眺めて走ると笑顔で話すのは、大田区長・鈴木晶雅氏。区民の生活の景色の一部となっていることが奇しくも、区長の口から語られた。

 東京ガスラグビー部が創部50周年を迎え、7月7日、浜松町の本社ビルで記念式典をおこなった。

 招かれたゲストは、部の存在の大きさを示す豪華な顔ぶれ。帝京大・相馬朋和監督、早大・大田尾竜彦監督、慶大・青貫浩之監督、東海大・木村季由監督ら強豪大学の指揮官をはじめ、リーグワン理事長・玉塚元一氏、行政関係者も多く足を運び、部員をあわせ約150人が節目を祝った。

 東京ガスラグビー部の創部は、同好会としてスタートした1975年。深川グランドなどを経て、1990年から現在の大森グラウンド(大田区)で活動している。かつては東日本社会人リーグ(当時)に所属し、三洋電機(現・埼玉ワイルドナイツパナソニック)、東芝府中(現・BL東京)などの強豪と剣を交えてきた。入社後に日本代表となった阿久根潤氏(LO/現・ラグビー部副部長)ら、歴代部員には能力の高い選手も多い。

 トップリーグ創設後はトップイースト優勝2度。2024年は同リーグ2位で、全国三地域社会人リーグで優勝を収めている。まさにリーグワンに最も近い社会人チームの筆頭たる存在だ。

 一方で、地域貢献にも30年におよぶ実績があり、現在は、大田区、品川区のラグビー少年少女たちの活動をサポート。大田区にある東京高校ラグビー部の練習を毎週受け入れ、地域の催しにも参加するなど、活動の一環として、地域のメンバーをなすアクションを重ねてきた。社としては大田区、品川区との協定を結び、2025年3月にはラグビー部をはじめとする活動が認められ、東京都から「令和6年度スポーツ推進モデル企業」に選出されている。

 リーグワン理事長・玉塚元一氏は、同リーグが世界で四極の一角をなす状況に触れながら、日本ラグビーに対する東京ガスの功績と、日本ラグビーの新時代に果たしていく役割について、大きな期待を訴えた。

 会の終盤には熊谷良部長と部員たちが壇上に立った。

 50周年の節目に、新しいチーム名を発表。初めて名付けられた公式のチーム愛称は「Blue Frames」(青い炎)だ。マスコットと新ロゴ、新シーズンのジャージーもお披露目となった。

 チーム名には「“一戦一戦、完全燃焼”で戦う」との熱い思いが込められている。「ラグビーを通じて、地域に貢献し、感動や勇気を届けられる存在でありたい」と願う。仕事とラグビーを両立し、地域とともにこれからも歩み続けていくという強い意志が表われる。

 ホストとして冒頭の挨拶に立った東京ガス社長・笹山晋一氏は、高校時代の体育の授業でラグビーの経験があるという。入社同期にもラグビー部員がおり、「仕事とラグビーの両立」を掲げて活動する姿を近くで見てきた一人でもある。

「きょうは、7月7日。私は名前に『笹』が入っていますので、お越しの皆さんの願いごとは、私が請け負いますよ」

 ラグビー部の今年の目標はもちろん、3度目となるトップイースト優勝と、三地域の連覇だ。目標に掲げ、その先を目指す東京ガスの、51年目のシーズンが始まっている。

会の終わりに挨拶をする熊谷良部長と選手たち。紺のファーストジャージーが似合う、質実剛健な猛者たちの空気は変わらない。当日は、兄弟チームともいえるDaigas Struggers(大阪ガスラグビー部)部長の木寅善太郎氏も駆けつけた(PHOTO/TOKYOGAS)

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