【日本代表ウエールズ戦前日練習】いよいよ今季最初のテストマッチへ。SO李承信は「去年より目指すラグビーがクリアになっている」。

今季最初のテストマッチとなるウエールズ代表との第1戦に向け、日本代表が7月4日に会場となるミクニワールドスタジアム北九州で前日練習をおこなった。
17時過ぎに始まった前日練習は、冒頭の約20分間が報道陣に公開された。気温33度という猛暑の中、赤白のファーストジャージーでフィールドに登場した日本代表は、軽いウォーミングアップの後、先発メンバーとリザーブおよびノンメンバーの2チームに分かれて実戦形式のメニューを実施。ハイボールレシーブからの切り返しのアタックなど、チーム全体としての動きやコンビネーションを細かく確認した。
練習後の記者会見には、コーチングコーディネーターのニール・ハットリー氏、LOワーナー・ディアンズ、SO李承信の3人が登壇。明日の試合でひとつのポイントとなる暑さについて、ハットリー氏は「宮崎合宿でも33〜34度という状況で、暑さや湿度に慣れるために徹底して準備をしてきた。こうした天候で選手たちがどんなプレーを見せてくれるか楽しみ」と語り、「選手たちよりコーチ陣のほうが参っているのではないでしょうか」と報道陣を笑わせた。
また今季最初のテストマッチを前にした心境について、SO李は「10番としていかにプレーを組み立て、相手にプレッシャーをかけていくかが明確になった。去年に比べて、チーム全体で目指すラグビーはクリアになっている。最初のテストマッチで自分たちのラグビーがどれだけ機能するか、個人的にワクワクしています」とコメント。
LOワーナーは「リーグワンでもテストシーズンでも、最初の試合は一番プレシャーがかかるし、緊張感もある。ただ、去年より自分たちのラグビーを理解してプレーできる感触はあります」と語り、「(ウエールズは)初めての相手。楽しみです」とゲームへの意気込みを語った。
なおこの日は移動の際に体の張りが出たということでWTB石田吉平が練習に参加せず、WTBハラトア・ヴァイレアが14番をつけて先発組に入ったが、ハットリー氏によれば深刻な状況ではなく、「明日の試合は問題なく石田が先発する」という。