日本代表 2025.06.28

【JAPAN XV】マオリ・オールブラックスに完敗。後半に大量38失点。下川キャプテン「一貫性が欠けた」

[ 編集部 ]
【JAPAN XV】マオリ・オールブラックスに完敗。後半に大量38失点。下川キャプテン「一貫性が欠けた」
試合途中から守備ではFBのポジションも担ったSOサム・グリーン(撮影:イワモトアキト)

■リポビタンDチャレンジカップ2025
・6月28日@秩父宮ラグビー場(東京)
【JAPAN XV 20-53 マオリ・オールブラックス】

 日本代表に準ずる「JAPAN XV」が、ニュージーランドの先住民マオリの血統を持つプレーヤーによる選抜チーム「マオリ・オールブラックス」と2年連続で対戦した。

 前半9分、マオリのアタックでこぼれたボールをJAPAN XVのCTBチャーリー・ローレンスが素早く拾い左へ展開、WTB植田和磨が2人をかわして先制トライをマーク。SOサム・グリーンのコンバージョンも決まりJAPAN XVが7点を先制する。続けて20分にもPGで3点を追加しJAPAN XVが10点のリードを奪った。

 ここからマオリも反撃開始。ラインアウトを起点に攻め込むと、23分に余った右サイドでWTBコール・フォーブスがトライをゲット。さらに28分にも左サイドへの展開で、WTBジョナ・ロウからオフロードでパスを受けたCTBギデオン・ランプリングがトライゾーンへ飛び込み同点に追いついた。

 JAPAN XVは32分に素早く左サイドにボールを回し、大外を抜けたWTB植田和磨がこの日2本目のトライ(G)を奪い7点を勝ち越す。この直後、JAPAN XVが自陣の深い位置でノックフォワードのミスをおかす。マオリはこのチャンスを逃さず、35分にキャプテンのHOカート・エクランドが右中間で押し込み2点差に迫った。前半は17-15でJAPAN XVがリードして折り返す。

 後半は一方的な試合展開になる。3分、マオリがラインアウトのチャンスで一度はボールを失いながらすぐにターンオーバーに成功すると、展開からLOラクラン・マックワンネルがトライゾーンで押さえて逆転。SOリヴェス・レイハナのゴール成功で5点のリードを奪った。

 JAPAN XVは直後にHO江良颯がヘッドコンタクトでイエローカードを受け、10分間の一時退場処分となる。後半10分のPGで粘るも、その後マオリがアタックで前進し、オフロードでパスを受けたFBザーン・サリヴァンが12分にトライゾーン右中間にグラウンディング。さらに19分にも22mライン内のブレイクダウンからSHサム・ノックがピックで直接トライゾーンに持ち込み、リードを16点に広げた。(36-20)

 以降もポゼッション、テリトリーとも完全にマオリが主導権を握り、JAPAN XVは3トライを献上。一方でトライを奪うことはできず、トータルスコア20-53で完敗を喫した。

 JAPAN XVのゲームキャプテンを務めたFL下川甲嗣はシステム、フィジカリティ、エフォートでの仕掛けについて「後半は一貫性が欠けて、相手にチャンスを与えてしまった」と振り返り、38点を奪われた後半のパフォーマンスの反省点を示した。

 勝利したマオリ・オールブラックスのキャプテン、HOカート・エクランドは「序盤は歯痒い場面が目立ってしまいましたが、私たちのコンビネーションを再認識しながら徐々に噛み合い、自信を持った結果につながったと思います」と右肩上がりのパフォーマンスを振り返った。

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