プレミアシップ・ニューカッスルをレッドブルが買収。英紙ガーディアンが報道。

イングランド・プレミアシップのニューカッスル・ファルコンズが、オーストリアの大手飲料メーカー、レッドブルに買収される。6月13日に英紙ガーディアン(電子版)が報じた。
ニューカッスル・ファルコンズは1877年にイングランド北部のニューカッスル・アポン・タインで「ゴスフォースFC」として誕生し、1997-98シーズンにプレミアシップを初制覇。2016-17シーズンの後半は元日本代表PR畠山健介氏が期限付移籍で加入していた。近年はプレミアシップでの成績不振が続いており、3季連続で最下位に沈んでいる。
プレミアシップではクラブの破産が相次いでおり、ニューカッスルも3900万ポンド(約78億円)の負債を抱えている。ガーディアンによると、今回の買収でレッドブルがニューカッスルの負債全額を継承することが決まった。またホームスタジアムとして35年間使用しているキングストン・パークから、約60km離れたダーリントン・アリーナに移す計画は、協議の末に白紙になったという。
エナジードリンクの世界大手であるレッドブルは、マーケティングの一環としてスポーツのスポンサー活動を積極的におこなってきた。当初はエアレース、フリークライミング、バイクのような「エクストリームスポーツ」に力を入れていたが、現在はF1などのモータースポーツや世界各地でクラブを運営するサッカー事業にも注力している。
日本では2024年に当時J3の大宮アルディージャをNTT東日本から買収。J2に昇格した今季からチーム名を「RB大宮アルディージャ」に変更し、Jリーグのみならず日本の主要プロスポーツで初の外資系オーナーによるチーム経営が始まっている。
今回の買収により、レッドブルは初めてラグビークラブの経営に参画することになる。なおレッドブルは、ホームタウンを同じくするサッカーのニューカッスル・ユナイテッドのスポンサーも務めている。