【スーパーラグビー】86分間のタフゲームを制したクルセイダーズが決勝進出。ブルーズはアップセットならず。

■スーパーラグビーパシフィック2025 ファイナルシリーズ準決勝
6月13日@アポロプロジェクツ・スタジアム(クライストチャーチ)
【クルセイダーズ 21-14 ブルーズ】
レギュラーシーズン2位のクルセイダーズと同6位のブルーズのNZ勢がファイナルシリーズ(プレーオフ)準決勝でマッチアップ。1回戦でレッズ(5位)に快勝したクルセイダーズに対し、チーフス(1位)に逆転勝利し勢いに乗るブルーズが挑む。
クルセイダーズがテリトリーでやや優位に立っていた序盤、ブルーズはキックで深い位置までボールを運ぶと、クルセイダーズのWTBセヴ・リースが処理を誤りキャリーバックとなる。ブルーズは5mスクラムのチャンスからフェーズを重ね、11分に右サイドでWTBマーク・テレアがフィニッシュ。SOボーデン・バレットが端からコンバージョンを決めて7点を先制した。
直後にクルセイダーズのCTBブレイドン・エノーがヘッドコンタクトでイエローカードを受けると、ブルーズは数的有利の21分にトライライン目前のスクラムから、1フェーズでCTBリーコ・イオアネが中央にトライ(G)。リードを14点に広げた。
クルセイダーズのスコアは直後の24分。ペナルティ起点のラインアウトモールから左に展開し、FLトム・クリスティが押し込む。SOリヴェズ・ライハナがコンバージョンを通して7点を返した。
この直後、今度はブルーズのPRジョシュ・フシトゥアがイエローで一時退場となる。37分、クルセイダーズはフェーズを重ねた末にFBウィル・ジョーダンが右中間にトライ(G)。14-14の同点に追いついてハーフタイムを迎えた。
後半10分ごろ、ブルーズは深い位置まで攻め込むもチャンスを生かせず無得点に終わる。以降はクルセイダーズがポゼッションを高め、ブルーズが耐える展開が続く。
チャンスをつかんだのは後半30分、ブレイクダウンからピックしてグラウンディングしたFBジョーダンが2本目のトライ(G)をマーク。逆転に成功した。
ビハインドとなったブルーズはNO8ホスキンス・ソトゥトゥが一時退場となり、土壇場で窮地に立たされる。しかし試合は終わらない。38フェーズを重ねて攻めるブルーズと、守るクルセイダーズ。時計が86分を越えたところでクルセイダーズがターンオーバーに成功しフルタイムを迎えた。21-14で勝利したクルセイダーズは2年ぶりの決勝進出を果たした。
決勝は6月21日にクライストチャーチで開催される。クルセイダーズは明日の準決勝、チーフス対ブランビーズの勝者と対戦する。