「ウエールズに対抗できる選手を求めている」とエディーHC。日本代表入りをかけた15人制男子トレーニングスコッド菅平合宿がスタート。

7月におこなわれるウエールズとのテストマッチに向けた日本代表のセレクションが、ここから本格化する。
15人制男子トレーニングスコッドの菅平合宿が6月4日からスタートし、2日目となる5日には午前中の練習が報道陣に公開された。
今回の合宿には、リーグワンのプレーオフ準決勝に出場した4チーム以外から選出された37名が参加(一部例外、途中合流あり)。5月に実施されたJAPAN XVの活動でパフォーマンスを評価されたメンバーに、リーグワンで印象的な活躍を見せた選手たちも新たに加わり、6月12日に発表される日本代表入りに向け選考がもう一段上のステージに進んだことを感じさせた。
1時間半ほどにわたったトレーニングでは、2チームに分かれてのスキルやコンタクトのドリルから、コンビネーション、フィットネス、ゲーム形式の練習などを次々と消化。早いテンポでバラエティーに富んだメニューをこなし、時間が過ぎるのを早く感じるセッションとなった。
また移動しながらすばやくセットしてラインアウトをおこなったり、トランジションからのアタックを繰り返したりするなど、“超速ラグビー”のエッセンスも随所に感じさせた。
公開練習後、取材に応じたエディー・ジョーンズHCは、この合宿の目的を「セレクション」と説明。4週後におこなわれるウエールズ戦に向け、「ウエールズ戦ではブレイクダウンが重要になる。リーグワンの試合から30㌫以上強度が上がる中で、ウエールズにしっかり対抗できる選手を求めている」と重視するポイントを語った。
12日に発表される日本代表には、「トップ4のチームから15名ほどの招集を考えている」とのこと。16日から始まる宮崎合宿には35名が呼ばれる予定で、今回の菅平参加メンバーにとってこの菅平合宿は、残り20名の枠を巡ってのサバイバルの機会ということになる。

なお6月28日に秩父宮ラグビー場でおこなわれるマオリ・オールブラックス戦に出場するJAPAN XVは、菅平合宿参加者にトップ4から召集するメンバーの中でゲームタイムが必要と判断された選手をミックスした布陣になるようだ。
菅平合宿は11日水曜日まで実施される。